笑って泣かせる、くるねこ草子「やつがれとあん胡郎」

2013.03.30 Saturday

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    くるねこ大和さんのやつがれシリーズ4作め「やつがれとあん胡郎」今回もかわいくて、笑って泣かせる物語です。

    最初の養い子・チビをなくしてから数年、やつがれ一家は、妻のお夏にチビ太と4人の妹という大所帯に。かしましくも楽しく暮らすやつがれ一家に、またもや珍客がやってくる。甘夏の木の下に倒れていたのは記憶喪失のこども、あん胡郎。幇間(たいこもち)の衣装を着ていたり、木の彫り物をさせると名人級の腕前だったり、ちょっと変わっています。

    やつがれ一家や鍼のせんせーの介抱もあってか、やがてあん胡郎は、自分の目的を思い出します。拾ってくれた親代わりの「左の親分」の生き別れた娘を探すために噂をたどってことにきたことを。
    結局娘は見つからず、やつがれたちはあん胡郎を「左の親分」のもとに届けるのですが、そこで親分から意外な話を聞かされます。

    あん胡郎が親分に拾われてから、一家で大切に育てられてきたのがわかるエピソードが泣ける。強面の渡世人たちが一生懸命世話を焼き、いつしかあん胡郎は家族に一員になっていったんですね。

    でも親分は、ヤクザ稼業の人間との縁を切らせるため、あん胡郎にあえて冷たくあたるんですが、そんなことはお構いなしに親分に従おうとするあん胡郎。親分の言った言葉に、あん胡郎がつくった面の下から、ほろほろと涙が落ちるところは、こっちも思わずもらい泣き…゜・(*ノД`*)・゜・

    ああ、いいお話だったなあ、と読み終わってから思える本でした。

    やつがれとあん胡郎
    やつがれとあん胡郎
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    今回の主役・あん胡郎は昨年までくるねこさんのところにいた仔猫・あん胡ちゃんがモデルかな。あん胡ちゃんは、浮世絵にでてくるような、ちょっと変わった顔の猫でした。貰われていったと聞いたけれど、元気にしてるかしら。

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