[舞台] 演劇集団キャラメルボックス 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

2013.05.22 Wednesday

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    演劇集団キャラメルボックスの舞台「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を観てきました。
    たった2時間という時間だけれど、とても貴重で幸せな、宝物のような時間でした。

    原作は、東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。

    ある家に泥棒に入った3人組が逃走に失敗し、潜伏場所に選んだのがナミや雑貨店という古い空き家。そこへ身をひそめることになった3人は、空き家のはずの「ナミヤ雑貨店」に、悩み相談の手紙が届けられることに驚きながらも、興味本位で開封した3人は、ナミヤ雑貨店の店主がかつて、悩み相談をおこなっていたことを知り、相談者の悩みに回答を書くことにする、すると不思議な出来事が起こり…。

    手紙が時間を超えて、過去と現在の人々を結んでいきます。
    役者さん達の演技が配役にすべてぴったりはまっていて、すべてがすばらしかった。原作で描かれた時を超えた人の思いを、キャラメルボックスは見事に「思い」を形にしてみせてくれました。物語の核となる、浪矢雄治老人とある人物との絆と、3人がいた養護施設、そこに関わる人々との絆が、心にすとん、とおさまる感じ。

    ひとつひとつのシーンが積み重なって、徐々に涙腺が破壊されていきます。だから、すべてが名シーン。

    ああ、観てよかった。こうして、感動できる舞台に出会えるのもまた、「奇蹟」なのかもしれません。

    ○おまけ
    原作では具体的に書かれていませんが、ナミヤ雑貨店があるのは北関東の某県という設定で、舞台オリジナルの登場人物や、原作でも苗字がでてこない人々の苗字がその県の各都市に設定されています。この県の出身者としては、ちょっとうれしい小ネタでした。

    ナミヤ雑貨店の奇蹟
    ナミヤ雑貨店の奇蹟
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