太宰作品をモチーフにした、ダメ男たちの物語 [舞台]はぐれさらばがじゃあねといった

2013.07.07 Sunday

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    太宰治の「老ハイデルベルヒ」等の作品をモチーフに、太宰と友人たちのひと夏の体験と、その後を描いた舞台「はぐれさらばがじゃあねといった」(ピチチ5)を観てきました。

    昨年観たベッドアンドメイキングスのお芝居とセリフがかっこよくて、福原さんが主催するピチチ5も気になっていたのと、キングオブコメディの今野くん、SPシリーズで公安の田中を演じた野間口さんが出演すると聞き、見に行くことにしました。昭和の文豪たちのダメ男っぷりを、彼らがどんな風に演じるのか、すごく楽しみでした。

    物語は史実とフィクションがごちゃごちゃに、でも絶妙に組み合わさっていて、太宰治を始めとするダメ男たちのダメっぷりがはじけていいました。舞台特有の難解な表現やグロいシーンなどもあるんですが、それらをひっくるめても見応えのある舞台だったなー。笑わせどころもちゃんとあったし。

    太宰は何かといえば自殺したがり、なんでも理屈をこねくり回すし、友人たちもそれぞれ、いろんなことを抱えて、早死したり、狂ってしまったり。

    まったくタイプの違う、同世代の作家4人が実際にまみえることは、たぶんなかったと思いますが、この文豪ドリームチームが実際友達だったら、こんなふうになるのかもしれないな。

    この舞台を観る前は、私は太宰治が大っ嫌いでした。ちゃんと生きようとしないし、金持ちの自分を蔑んだり、浮気ばっかりして相手と心中したがるし、作家でなかったら本当に、人間失格な奴だと。

    劇中の太宰の自己中っぷりに、太宰の奥さんがキレて言うセリフが、私の太宰に関する印象と同じwwww
    確かに、「ちゃんと生活しなさいよ!」っていいたくなるようなことばっかりやってたからな、舞台上でも、本物も。

    でも、舞台上の太宰はダメダメなのだけれど、それでも必死にもがき続けるんです。真剣に女のチチを揉ませてくれ!と迫ったり。(一応下心以外の理由があるんですが)

    そんな必死な姿をみていたら、「ああこの人もダメはダメなりにがんばっているのだなあ」とおもい、彼らのことをちょっと愛しく思いました。

    でも、絶対夫にはしたくないけどね。

    おまけ
    一番驚いたのは、巨大セットでもなく、客席の豪華な演劇関係者でもなく、キンコメ今野くんが意外とスタイルが良く、顔が小さかったこと。



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