宇宙戦艦ヤマト2199にみる、女性像、あるいはジェンダーの変化

2013.07.25 Thursday

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    なんだか論文のようなタイトルになっちゃいましたが…。

    2013年に放送されている新しいヤマト、宇宙戦艦ヤマト2199を家族が毎週見ているので、一緒に見るようになったのですが、キャラクターや物語の設定は受け継がれているものの、科学的な設定は詳細になり、人間描写にも深く突っ込んだ現代風のアレンジがきいていました。


    一番驚いたのは、女性キャラクターの増加と性質の変化です。
    40年近く前の1974年につくられた最初の「宇宙戦艦ヤマト」では、女性隊員は森雪ただ一人だけの設定です。
    (他の女性はコールドスリープ中という設定があるらしいですが)
    イスカンダルのスターシャを含めても女性キャラが極端に少ない、まさに男のアニメでした。
    昭和版宇宙戦艦ヤマトの森雪は古代と言い合いをするくらい気の強い女性(その程度で気が強いってのもどうかと思うが)で、外見は細身、男が助けなきゃ呼吸もできなさそうな華奢で可憐なイメージです。(時代を減るごとに設定は変わってきますが)

    私が子供心にショッキングだったのは、物語の終盤、一部のヤマト乗務員が反乱を起こして地球に帰ることを拒み、別の星へ移住(このへんうろ覚え)すると古代に告げると、古代が、男だけでは子孫を残せないぞ、と反論すると、モニターの向こうには森雪の姿が…。

    子供心にも森雪が連れ去られた意味は理解できました。ショックでした。ヒロインが子を生む道具として、さらに言えば性の対象として扱われたことに。結局最後は助けだされて無事でしたが、なんでヒロインの女性がこんな扱いを受けなければならなかったのか。

    時々、業務とはいえ昭和版ヤマトの森雪はナースの服装をさせられたり、アナライザーにスカートをめくられるシーンもあって、「男のいいように使える」一段下の役割しか持たされてなかったように感じました。70年代はまだ、男女雇用機会均等法もない時代でしたから…。

    森雪は男たちにとって、守るべき存在、女神、性の対象など、男の望む全ての役割を過剰に与えられていたような気がします。
    それが、子どもの頃は嫌でしかたなかったんです。

    現代版の宇宙戦艦ヤマト2199では、戦闘パイロットから情報、医療、看護など、様々な役割を女性隊員たちが担っているのですが、彼女たちは「普通に」男性と共に働き、「普通に」生活をしています。たまには色恋沙汰なんかもありそうですが、それは個人の問題ですし、業務に支障がなければ生活を楽しむ余裕もあります。

    現代版の森雪もナース服を着せられることもなく、船務長というポストできちんと仕事をこなしつつ、古代君にちょっかい(からかい?)をだしている、現代風の活動的な女性として描かれています。

    そんな風に「普通に」大勢の女性が職場にいる情景が「普通な」アニメができたのは、やはり時代大きなの変化という気がします。

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    コメント
    私としてはあの制服が気に入りません。
    男子の服はいいのですが、女子はモロに体系が分かります。
    何であそこまでくっきりはっきりした制服でなくてはいけないのでしょう?
    まあ所詮アニメですけどね(^▽^;)>゛
    でも、時代背景ってのは現れるのですね。
    Crambom、さんへ

    確かにあのスーツは色っぽいですよね。

    70年代のアニメでは女性は男性のサブ的な役割しか与えられていません。こうして比べてみると、時代背景が設定に影響しているって実感しました。
    • by 日月
    • 2013/07/25 11:22 PM
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