どこにでもある恋愛だけど。「サムシングブルー」 飛鳥井 千砂

2013.08.25 Sunday

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    主人公の梨香は、彼氏と別れた翌日に結婚式の招待状が届く。差出人は高校時代の元カレと、いちばんの親友。恋愛、結婚に揺れる20代後半の女性の心情を、細やかにリアルに描いた飛鳥井 千砂さんの「サムシングブルー」。どこにでもある恋愛模様ではあるのだけど、でも、だからこそいろいろな女性に「ささる」物語だと思いました。

    元カレと親友の結婚に、高校時代の体育祭メンバーで贈り物をすることになり、仲間たちとの再会に動揺する今の姿と、高校時代の思い出が交互に描かれていいきます。梨香は過去の回想から、10年間の自分が何をしてきたのかと、無力感にさいなまれたり、親友が実は元カレのことを好きだったという事実に気づいてしまったり、結婚式にいたるまで、いろいろな思いが交錯してしまいます。

    けれど、過去を振り返ることで梨香は少しずつ、自分の気持ちを整理することができるようになり…。

    「サムシングブルー」はどこにでもありそうな恋愛の話だけれど、でも、だからこそ読んでいると等身大の主人公たちへ共感を感じるのです。梨花の同級生たちも、仕事への不安や恋愛、結婚の条件など、それぞれ違う悩みをかかえているのも「わかるなあ」と思ってしまったり。

    友達の結婚式に揺れる主人公という設定は、飛鳥井千砂さんの作品「アンシンメトリー」にも書かれています。それだけ、友人の結婚というのは若い女性にとって重要な出来事なのでしょうね。

    サムシングブルー (集英社文庫)
    飛鳥井 千砂 集英社 (2012-06-26)売り上げランキング: 31,750


    ●飛鳥井千砂 作品感想
    「タイニー・タイニー・ハッピー」
    「アシンメトリー」

    JUGEMテーマ:恋愛小説

    コメント
    新作は微妙

    飛鳥井千砂さんの最新作『UNTITLED』を読みました。
    今どき、こんな人のお話書かなくてもね〜なんか共感できなくて苦しい感じ。

    birthday-energy.co.jp/
    ってサイトは飛鳥井千砂さんの本質にまで踏み込んでましたよ。今後さらなる栄誉が来るかは新しい時代を取り入れていけるかが鍵になる、とか。どうなるやら。
    • by ドロだんご
    • 2013/11/09 2:22 AM
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