「バイバイ、ブラックバード」 伊坂 幸太郎

2013.10.16 Wednesday

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    久々に伊坂幸太郎作品を読みました。「バイバイ、ブラックバード」は、主人公の星野一彦が、トラブルに巻き込まれて「あのバス」という謎のバスにのせられることになり、星野は「あのバス」に乗る前に、愛する5人の女達に別れを告げに行けるように頼み込み、かくして毒舌で粗暴な大女、繭美が監視役として、奇妙な旅が始まります。


    星野は、カッコイイわけじゃないのに、愛嬌があって、お人好しで女にモテるんですが、私はこういう男が大嫌いで、五股をしてるって時点で正直ドン引きなのですが、繭美が毒舌で一彦を貶めている構図があるから、安心して(?)読み進めることができました。

    繭美が、私のような読者の気持ちを代弁してくれるんですね。

    繭美に言わせると、星野の恋愛は子どものサッカーと同じで、計画性もなくただ目の前のボール(女性)が現れると夢中になって追ってしまうから、結果的に五股という状況になってしまったのだとか。

    普通に描くと、愛憎と死がドロドロになりそうな設定なのですが、警察の追跡捜査に車を奪われた話や、デパートにロープで侵入してバーゲンに備える女など、伊坂さんらしいユニークなエピソードが満載で楽しかったです。

    5人の女達に別れを告げ、そのたびにいろいろな事件に巻き込まれたりするのですが、その旅も終わり、いよいよ「あのバス」に乗ることになり、星野と繭美の奇妙なバディ旅も終わりを告げることになるのですが…。

    ラストの数行が、ものすごくかっこいい。このラストのために、物語が存在するといってもいいかもしれない。

    このお話のベースは、太宰治の未完の小説「グッド・バイ」をモチーフに書かれた小説だそうです。


    映像化するなら、星野は定番の濱田岳、繭美はマツコ・デラックス、不思議ちゃんの如月ユミは剛力彩芽がいいな。

    バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)
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    グッド・バイ」は山崎まさよし、水川あさみで映像化されてます。山崎まさよしのヘタレっぷりが面白かったなあ。

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