圧巻のの3D映像美と、人間の再生。[映画]ゼロ・グラビティ(ややネタバレ)

2014.01.30 Thursday

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    話題のSF映画、『ゼロ・グラビティ』をみてきました。

    圧倒的な宇宙の映像


    映画をみる前に少し調べたら、映像をより楽しむには、『字幕よりも吹き替え、3D映像がいい』と書いてあり、その通りでみたところ、最高でした!
    デブリ(宇宙ゴミ)が大量に飛んでくるシーンは、思わず避けてしまうほど。
    無重力に浮かび、回転するネジ、デブリ事故の迫力、酸素のない宇宙を漂う恐怖…。どれもサンドラ・ブロックが演じる主人公を通して、自分にも迫ってくるようで、息もつけない一時間半でした。


    過酷な宇宙空間


    一度事故に遭遇すれば、生存の確率は恐ろしくゼロに近い宇宙空間。デブリが直撃した悲惨な死体、酸素がなくなる恐怖…。おそらくNASAはこうしたトラブルのために二重三重の回避策を講じているのでしょうが、それでも何が起こるかわからないのが宇宙という場所なのでしょうね。

    「ゼロ・グラビティ」を観た後は、単純に宇宙に行きたい!と思えませんでした。

    ベテラン宇宙飛行士コワルスキー(ジョージ・クルーニー)が、2人で宇宙に流されそうになった時、ライアンを助けるために自らフックを外しましたが、あれはライアンに惚れていたからではなく(それもあるかもですが)、「生き残る可能性の高い方を優先する」選択なのではないかと。それだけ、宇宙という空間は人の生存を拒む過酷な場所、ということを表現した結果だと思うのです。


    主人公の再生


    宇宙空間の美しさと恐怖を、圧倒的な映像で表現してみせたゼロ・グラビティですが、実は物語の軸は、主人公の再生(生き直す)ことにあるのではないかと、思うようになりました。
    主人公のライアン(サンドラ・ブロック)は、幼い娘を事故で亡くした喪失感をかかえて、一度は絶望感から自ら命を絶とうとします。けれど、そこでコワルスキー(ジョージ・クルーニー)の幻に助けられ、最後まで望みを捨てずに生き残るために最大限の努力をしていきます。

    最初のうちは、トラブルに恐怖を感じ、受け止めるだけで精一杯だったライアンが、生まれ変わり、生きる望みをかけて戦う姿、これこそが、物語のテーマなのではないでしょうか。

    宇宙に放り出され、ライアンが宇宙ステーションに辿り着いた時、無重力に浮かぶライアンの姿と、後ろのコードがあわさって写され、まるで、子宮内の胎児のように見えました。これが、ライアンの再生の象徴なのかもしれないな、と。

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    宇宙ゴミ・デブリをモチーフにしたSFアニメ「プラネテス」→

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