2014.05.18 Sunday

史実をいかした、ほのぼの三国志 「孔明のヨメ」 杜康 潤

三国志の英雄・諸葛孔明とその妻・月英さんの生活を描いた「孔明のヨメ」を読みました。面白いです。コメディではあるものの、史実をきちんと踏まえていて、当時の道具や文化なども漫画の中に取り入れられているので歴史の勉強にもなります。

名門・黄家の令嬢、月英はちょっとかわりもので、学問はできるものの、家事全般が不得手な女の子。趣味は工作と家のセキュリティシステムづくり。漢時代の美人の枠からはだいぶ外れているけど、みんなに愛される素直でやさしい女の子です。

そんな月英のために、なんとか良い婿を…と、奮闘するお父さんが偶然出会ったのが後の大軍師・諸葛孔明。その頃の孔明はまだ、仕官の口もなく農作業と学問に励む、いわばフリーター青年でした。それでも変わり者の娘と結婚してくれるのはこの男しかいない!と直感したお父さん、一気呵成に結婚までもっていきます。
それがのちのち、「孔明の嫁取り」という悪評を生むことになるのですが…。

月英さんも月英さんで、変装して孔明さんの家まで偵察に行ったり、孔明の弟の彼女のことを勘違いしたりと食い違いやドタバタがあったものの、変わり者(学問マニア?)同士、意気投合した2人は、ゆっくりと夫婦としての絆を深めつつ、ほのぼのとした新婚生活を始めるのですが…。

ただのギャグ漫画かとおもいきや、歴史考証がきちんとしているし、歴史エピソードを面白く表現しているところが面白い。月英さんと孔明さんのほのぼのとした関係も可愛らしいし、孔明さんの学友たちもまた個性的です。

「みんなが飢えないように」と農業の研究をする孔明さんに、月英は得意の工作力を活かして農機具を改良したり、育てやすい桃の木を植えたり、家事全般はできないものの、孔明さんの良いパートナーになっていきます。
きっと、この桃の木が後に「桃園の誓い」につながっていくのでしょうね…。

ところで三国志といえば関羽、張飛など劉備側の人間は出てこないのかな…と思っていたら、意外なところでつながっておりました。とはいえ、彼らが正式に出会うのはまだまだ先のようです。






作者の杜康さんの画って、どこかで見たことがあるな、と思っていたら、実家のお寺のエピソードを描いた漫画「坊主DAYS」の人なんですね〜あのお寺の家族の話は好きでした(*´∀`*)


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