美味しんぼ事件で思い出した、あるエッセイ漫画のこと

2014.05.13 Tuesday

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    世間では漫画「美味しんぼ」での鼻血表現で論争が巻き起こってますね。

    それで思い出したのだけど、桜沢エリカさんのエッセイ漫画「今日もお天気」でも、ショッキングな内容が描かれたことがあります。ショッキングというのは、私がそう感じたので、世間の方はどう思うかはわかりませんが…。

    震災から一年弱がたった頃の内容だったと思うのですが、桜沢エリカさんと旦那さんが、震災での放射能汚染を心配する話でした。当時PTAをやっていたエリカさんの旦那さんのもとには給食に東北のものが使われていないか心配になって聞いてくるお母さんの話だとか、エリカさん自身も「私達大人はともかく、子どもには東北のものは食べさせたない…」と描かれていました。

    子供の健康に慎重になるっていうのは理解できます。
    でも、まがりなりにもメディアに作品を発表している人間が一般紙でそんなこと書いたら、一般人とはレベルが違う影響力があるってことがわからなないのだろうか。東北の食品すべてが危ないわけではないのに。
    と、読んだ当時嫌な気持ちになりました。

    きっとその、嫌な気もちがずっと私の心のなかに溜まっていて、美味しんぼ事件でまた噴き出してきたのです。
    それくらい、ショックだったのです。その漫画は。

    また、その回は「放射能が心配だから、たまに沖縄に旅行に行けばいいや」という内容のオチで締めくくられていました。

    一般人よりも豪華な避難生活を送るのは個人の自由ですが、それを漫画で描かれると、やっぱりちょっと、いい気持ちはしませんでした。避難生活をおくる福島のこどもたちの中にはまだ、外で遊ぶのにも制約があるのに。

    同じ漫画雑誌の中には、実際に仙台で被災した井上きみどりさんが震災で被害に遭われた方や、ボランティアで活動している人たちの姿をインタビュー形式で描いた漫画がのっていて、その意識の違いに愕然としたのを覚えています。井上きみどりさんはその後も、福島の人たちを取材した「ふくしまノート」という漫画を描かれています。

    私は、いまも、震災に向き合って漫画を描かれている井上きみどりさんの方が好きです。

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