[舞台感想] 演劇集団キャラメルボックス 『鍵泥棒のメソッド』(ブラックバージョン)

2014.06.16 Monday

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    演劇集団キャラメルボックスが、内田けんじ監督の映画を舞台化した『鍵泥棒のメソッド』(ブラックバージョン)を観てきました。今回の公演はメインの3人はダブルキャストとなっていて、本当はホワイトも見たかったのだけど、諸般の事情で断念…(´・ω・`)

    『鍵泥棒のメソッド』(ブラック)感想


    観終わった率直な感想はこれです!「阿部丈二と畑中智行、そして渡邊安理は、大切なものを盗んでいきました。観客の心です!」そんなカリオストロな感想が口に出るくらい、楽しくて素晴らしかった!

    キャラメルボックスらしい『鍵泥棒のメソッド』


    でも実は、見るまではちょっと不安だったのです。内田けんじ監督の映画、鍵泥棒のメソッドは『視覚』がなにより重要で、何気ないシーンが実は重要なメタファーだっりするのですが、そうした映像トリックがうまいこと舞台で置きかえられていて、すっと、物語に入っていけました。

    やっぱりすごいよ、キャラメルボックス!(*´∀`)ノ

    原作者の内田けんじ監督も納得の出来だったらしく、ホワイトとブラック両方鑑賞したそうです。稀代の名監督と、唯一無二の演劇集団、彼らが出会ったことで、また新しいアイデアが生まれてくればうれしいな。

    役者さんたちの演技、素晴らしかったです


    それには、やはり、役者さんたちの演技がすばらしかったからだと。私がみたブラックバージョンでは、桜井役の畑中さんは、これでもかっていうくらいダメな感じだし(あの、すてきなトリツカレ男のジュゼッペはどこに…)(;´Д`)、好青年役の多い阿部さんは、クールな便利屋と、記憶喪失後の生真面目なとコンドウのギャップが見事。

    安理ちゃんもまた、今までみたことのない、真面目で融通のきかないキャリアウーマンの役が、素晴らしかったです。

    正直、映画よりもこっちのほうがベストキャストだと思います。

    ネタバレ眼福シーンwww


    銭湯で便利屋コンドウと、売れない役者桜井が入れ替わる大事な場面。果たしてそこを舞台でどう表現するのか、もしくはシーンごと差し替えかな…?と、思っていたら、銭湯シーン、完璧に再現するどころか、舞台らしい面白みが加わってました。おまけに、俳優さんたちの上半身がああ!Σ(゚∀゚;)
    いやはや、いいものを拝ませていただきました…(〃ω〃)

    このあと、早着替えからのダンスシーンが、ほんともうかっこよくて。
    この導入部分のおかげで、これからの展開に期待が高まったのですよ。

    小ネタチェック


    後日、ホワイトバージョンをみた友人と、小ネタの違いを確認したところ、桜井のいた劇団名や、ドラマのタイトルなど結構いろいろかわってました。

    劇中、コンドウがオーディションを受けたドラマは、三匹のおっさんと、相棒パロディでした。



    原作映画と見比べてみても、また面白いです。

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    • Nowpie (なうぴー) 俳優・女優
    • 2014/06/18 10:19 AM
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