少女と戦争、甘いお菓子。「いちご戦争」 今日マチ子

2014.07.31 Thursday

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    思うに少女というものは、生と、性と、死に、いちばん近い存在なのではないだろうか。

    少女たちは時に、「生」そのもののように美しく、子どもでもなく、大人でもないその体は、限りなくエロティックであり、ふとしたきっかけでも「死」を選びそうな危うさを合わせ持つ。

    そんな少女の複雑な内面を、セリフのない絵のみで表現する漫画家・今日マチ子さんが描いた「いちご戦争」は、少女と戦争、全く異なるふたつが見事に融合し、美しく、エロティックで、グロテスクな世界が展開しています。

    そこには生と性と死がつまっている。

    制服を脱ぎ、カーキ色の軍服に身を包んだ少女たちの戦場には、甘いお菓子やフルーツ。

    いちごは、彼女たちのはじけた血肉。
    あのこのはらわたにはたくさんの赤いお菓子。
    彼女たちを突き刺すのは、いちご味のポッキー。


    「いちご戦争」は、今日マチ子さんの小さなスケッチブックに綴られた物語なので、単行本「いちご戦争」のサイズも、ちょうど新書くらいの大きさ。小さなメモに描かれた世界。観ていると惹きこまれて大きさを忘れます。

    どうか、手にとって見て下さい。今まで観たことのないような美しく甘く、恐ろしい戦争を。

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    「いちご戦争」の風景は、沖縄戦をモチーフにした「COCOON」に似た風景も。「COCOON」が現実と空想の物語なら、「いちご戦争」は、空想の中の現実。

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