[舞台感想] OOPARTSプロジェクト 「SHIP IN A BOTTLE」 東京公演

2014.11.05 Wednesday

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    鈴井貴之プロデュース「SHIP IN A BOTTLE」(東京グローブ座)を観てきました。いやー、個性がはみ出すほどの豪華な俳優陣、迫力の演出、そして笑いあり、恐怖あり、社会風刺ありの、超豪華鍋のようなお芝居でした。

    「SHIP IN A BOTTLE」あらすじ


    南太平洋上で展開するマグロ漁船は、刑務所での受刑者増加問題を解決すべく、つくられた海上刑務所。受刑者たちは刑が終わるまで陸に戻ることはできない。

    しかし、嵐が船を襲い、船長が荒海に投げ出され、機関士もいなくなってしまう。座標も船の動かし方もわからないまま受刑者たちは取り残されてしまうのだが…


    恐ろしく個性的な俳優陣の演劇鍋


    鈴井さんを筆頭に、独特な面白さのヨーロッパ企画、若手実力俳優集団D-BOYS、そしてキャラメルボックスという、演劇界で超有名どころから俳優陣を引っ張ってきたほか、なんといってもこの演劇鍋の隠し味というか、隠れてないスパイスとして、水曜どうでしょうのディレクター、藤やんこと藤村さんが俳優として出演されています。

    チラシに各役者名と所属劇団が描かれているのに、藤やんだけ(北海道テレビ)って…(*´艸`*)

    D-BOYSの三津谷くんは、中性的で端正な顔立ちのため、存在感半端ないバケモノ役者たち(いい意味で!)の中で大丈夫かしら?と思ったら、あのバケモノ集団に馴染んで、物語を引っ張っる役どころを見事に演じておりました。

    キャラメルボックスの大内さんも、キャラメルボックスでは見れない顔を出してきたし、ヨーロッパ企画の石田さんの女装が案外ハマっておりました。(*´∀`*)

    そして、鈴井さんはカッコ良かった。水曜どうでしょうでは、もくもくと前へ行きすぎて時には画面見きれる感じなのに、舞台上だと恐ろしいほどの存在感が際立っておりました。


    「SHIP IN A BOTTLE」の背景


    物語が進むうちに、この船に集められた受刑者たち、乗船者たちの過去が語られ、やがて全員が恐ろしい陰謀に巻き込まれていることを気付かされます。

    鈴井さんが演じた片言の外国人機関士の語る真相にじわじわと恐怖がこみあげてきます。なんかこう、目に見えない大きいチカラでギュッと圧を掛けられる、そんな感じがします。

    受刑者の増加による刑務所不足も、船に積まれているモノも、現実の社会でありえる話なので、余計にぞっとするんですね。そのギュッとした怖さって、鈴井さんが前に作った映画「river」に共通するところがあるかも。


    藤やんにはじまり、藤やんに終わる


    一緒に観に行った水曜どうでしょうファンの友人と「藤やんはちゃんと演技ができるのかしら…?」と半ば親戚のおじちゃんがのど自慢に出るかのような心配をしていたのですが、いや、すごいです。ちゃんと演技をしていいました!Σ(゚∀゚;)当たり前といえば当たり前なんですが(^^;) 

    でもちゃんと、悲しみとか真剣さとかちゃんと伝わる演技をしてらっしゃってびっくり。将来的には大泉さんのライバルになりそうな勢いですね。そして、大泉さんから「役者気取り」とか言われそうwww

    そして、カーテンコールでは、テンション上がりすぎちゃったのか、舞台セット(足場悪いのに)を駆けまわり、最後は舞台後ろから飛び降りるというパフォーマンスをみせてくれましたよ。

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    劇団OOPARTS vol.3「HAUNTED HOUSE」→
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