2015.01.27 Tuesday
台湾の甲子園代表を知っていますか?[映画]KANO 1931海の向こうの甲子園
観てよかったと思える映画は多い、でも観て欲しいと言いたい映画は「KANO」。
『KANO 1931海の向こうの甲子園』は1931年(昭和6年)台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林学校(KONO)の生徒たちの成長と、民族の垣根を超えて彼らを導いた近藤監督との絆を描いた映画です。
『KANO 1931海の向こうの甲子園』では、日本人があまり知らない、台湾と日本の歴史が描かれています。東日本大震災で驚異的とも言える多額の寄付が集まったのには、近年の親日ブームだけではなく、こうした古くからの絆のせいではないかと映画を見た後はそう思うです。
また、歴史的側面だけではなく、弱小チームが甲子園決勝まで到達するという、スポ根の王道ともいうべき展開(それも実話)がワクワクさせてくれるのです。3時間強と長い映画ではありますが、でも、いろいろな人に見て欲しい映画です。
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台湾と日本の蜜月
台湾歴史三部作の「海角七号 君想う、国境の南」が別れと再会、「セデック・バレ」が対立なら、3部作のラスト『KANO 1931海の向こうの甲子園』は蜜月だと思う。台湾と日本が絆で結ばれていた、本当の意味で一つの国だったころの。
映画の中では台湾人も先住民族も日本人も、みな同じようにグラウンドで汗を流し、嘉義の人々もまたそんな彼らを一丸となって応援していきます。
また、映画の中に登場し、生徒たちに激励を送る八田與一氏は、台湾のインフラ整備を行い、烏山頭ダムや灌漑設備を整備して、現地の人々から慕われた方でした。
嘉農(KONO)が台湾大会に優勝したその時、ダムの放水が始まり、水路に水が満たされます。干ばつが回避され、台湾代表が甲子園で活躍する。それはさまざまな対立や差別もあったけれど、みんながひとつになった短い幸せな時間だったのと思います。
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1931年の甲子園決勝戦を目撃する
映画の後半、甲子園出場から決勝戦までが丹念に描かれます。忠実に再現された当時の甲子園球場で、決勝戦を戦う嘉農(KONO)の選手ですが、エースの呉は連投によって指を負傷。血だらけの指で投げつつける姿に、チームメイトたちは「俺達がアウトにするからお前は投げろ」と励まします。
その頃はまだ、テーピングとか絆創膏とかないんですよ、だから怪我のまま、投げ続けるしかない(;ω;` )
そんな嘉農(KONO)の選手たちの奮闘に、甲子園全体が彼らを応援します。最初は差別的な発言をしていた新聞記者まで「僕はすっかり嘉農(KONO)びいきとなった。」とまで言わしめます。
私も途中からすっかり、1931年の甲子園決勝を「本当に」観ているような気になり、「くっそう!中京商業めえ!(# ゚Д゚)」とか「誰か、呉くんにテーピングしてあげて!(;ω;` )」とか、かなりの嘉農(KONO)びいきっぷりでした。そして迎える最終回。
この辺りはもう、泣きながら見ていました。本当にいい試合でした。映画の最中ですが、彼らに拍手を送りたかったです。
![]() | 映画「KANO」が結ぶ日台野球交流戦 〜嘉義大学vs.中京大学〜: 85年の時を経て、蘇る日本と台湾の縁 ワンコイン台湾小話 |

ほんとうの民族協和
「五族共和」という言葉があります。これは戦前、傀儡国家満州国が日本人や漢人、満州人などの協和を説いた嘘っぱちの言葉ですが、嘉農の野球チームには、民族の垣根を超えた本当の絆がありました。彼らはみな、同じ目的に向かって努力し、絆を深めていきました。
近藤監督は打撃力の台湾人、守備の日本人、俊足の先住民族、彼らの特性を見抜き、最強のチームを作り上げていきます。
協和とは、強制ではなく、信頼から生まれるものなのですよ、きっと。
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「海角七号」「台湾カフェストーリー」に続き、中孝介がここでも楽曲披露。「海角七号」で主役のアガを演じたファン・イーチェンらと組んで主題歌を歌っています。
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台湾映画感想
・「非情城市」→
・「藍色夏恋」→
・「百点恋歌」→
・「台北カフェ・ストーリー」→
・「台北に舞う雪」→
・「海角七号 君想う、国境の南」→
・「LOVE GO GO 愛情来了」→
・「トロッコ」→
JUGEMテーマ:おすすめの一本!!(洋画)
レビューポータル「MONO-PORTAL」
この映画、とても評判が良いですよね。
アジアの中で、結構嫌われ者の日本ですが、台湾の人は、親日でいらしてくれる・・というのが、本当に嬉しく有り難いです。
ずっと台湾に行きたいと思っているのにもかかわらず、なかなかタイミングやらなにやらで、行けずじまいなのですが、行った人が口をそろえて、とても良かった、人が親切で、食べ物もおいしくて・・・というのを聞いています。
これからも、そんな台湾の人に、失望されないように、もっと今以上に仲良くなれたらなーと思うのでした。