僕僕先生シリーズ 「仙丹の契り」 仁木 英之

2015.02.10 Tuesday

0
    僕僕先生シリーズ、今回は叶藩(チベットを)へ向かう僕僕先生たちですが、今までずっと共に旅をしてきた薄妃と、蒼芽香が旅から外れます。

    ずっと一緒に旅をしてきた仲間が去るのは寂しい王弁ですが、僕僕先生とふたりきりの時間が多くなり(もうひとりの仲間、劉欣はほぼ別行動)、先生から新たな医術・経絡(ツボ)を習えるのはまんざらでもないらしく、そんなところを僕僕先生にからかわれています。

    しかし、前回知り合った医師・ドルマが吐藩の王子だったことで、吐藩の内乱に巻き込まれていきます。おまけに、白塗りの異形の祈祷師デラクというものも現れ、僕僕一行に立ちはだかります。その裏ではある人物が糸をひいているようなのですが…。

    王弁の力


    僕僕先生からは無能と脳天気さをからかわれ、元暗殺者・劉欣からは、苦労知らずを疎まれる王弁ですが、実は、王弁、こうみえてすごいんです。

    もっとすごいのが周囲にいるから気が付かないだけで、ドルマのピンチには機転をきかせたり、時には僕僕先生が驚くほどの包容力を発揮したりします。ま、普段は正直すぎて周りに迷惑をかけたりするんですけどね。

    仙丹の契りと新たな道


    内乱に揺れる吐藩では、ドルマの父であるテムジン王が病に伏していた。王を助けるためには仙丹と言われる特別な薬を調合しなければならず、それには僕僕先生と王弁が「契る」必要があるという。

    心の準備ができていないと拒む王弁でしたが、どうやらふたりの「契り」とは、私達の(王弁も)考えるものとはちょっと違うようで…。

    それでも、2人のこころが重なりあい、もっと深いところでつながったようでした。
    しかし、ここでもいろいろと邪魔が入り、二人の旅はいよいよ長安へ。そこで僕僕一行を待ち構えているのでしょうか…。


    仙丹の契り 僕僕先生
    仙丹の契り 僕僕先生
    posted with amazlet at 15.02.08
    仁木 英之 新潮社 売り上げランキング: 226,051


    僕僕先生シリーズ
    「僕僕先生」→
    「薄妃の恋」→
    「胡蝶の失くし物」→
    「さびしい女神」→
    「先生の隠し事」→
    「鋼の魂」→

    JUGEMテーマ:ファンタジー小説

    レビューポータル「MONO-PORTAL」

    コメント
    こんにちは。
    本の帯ですら2人が交わる!?みたいな書かれ方をしていて一体何事?と思って読み始めたのですが、今回も素敵なお話でした。ないとは思いましたがやはり想像するような契りではなかったですね←
    仲間がいなくなってしまったのは寂しかったですが旅がこれからどうなっていくのかも気になります。次も楽しみです。
    • by 苗坊
    • 2015/02/11 4:27 PM
    苗坊さんへ

    しゃばけもそうでしたが、あおるような帯が多いですね(^^;) つい読んじゃいます。

    王弁くんの想像のような契りではないかもですが、先生の心の奥まで入れるのは、やはり王弁くんしかいないのでは、と思います。

    いよいよ舞台は都に移り、どんな冒険が繰り広げられるのか、楽しみです。
    • by 日月
    • 2015/02/11 9:32 PM
    コメントする
    トラックバック
    仙丹の契り 僕僕先生著者:仁木 英之新潮社(2014-08-22)販売元:Amazon.co.jp 長く旅を共にしてきた仲間と別れ、再び旅路についた僕僕一行。国境を守る街で、王弁は吐蕃の医師ドルマとの再 ...
    • 苗坊の徒然日記
    • 2015/02/11 4:23 PM
    この記事のトラックバックURL