[ドラマ感想]逃げるは恥だが役に立つ 第8話

2016.11.30 Wednesday

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    「逃げるが恥だが役に立つ」第8話。旅行キス問題も解決、いい雰囲気になったみくりと平匡ですが、高齢童貞という障害が二人に襲いかかります…。今回もムズキュン満載でお送りされ、視聴者のハートを撃ち抜いていきました…。

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    またしても予告に裏切られたっ…!(いい意味で)


    前回の性交渉への交渉失敗により、やっちまった感でいっぱいのみくりと、恥ずかしさ満載の平匡。そしてみくりの逃亡…予告に現れた離婚危機の文字。どうなることやら…と思ったら、みくり両親のことでしたとさ。

    毎回、予告編の編集にはいい意味で裏切られます。編集した方、神だ…(;´Д`)。

    運命の人なんて居ない、運命の人にするの。


    みくりが逃げ出した先は、両親の住む館山。そこでは足を骨折した母親の桜が、父親にスパルタで家事を仕込んでいたのだった…。

    やがて兄夫婦、友人のやっさんもやってきて、みんなで野菜ジャムづくり。男性陣は料理をつくることに。ジャム仕事の間の女子トーク。今回の「異論反論オブジェクション」のテーマは「子育て」。

    みくりは10代で出産して、学校に育児施設を設けたり、授業に取り入れたりしてはどうかと提案。

    こういう社会問題をさらっと入れ込んでくるのが、逃げ恥の、他の恋愛ドラマにはない、「深み」なんだと思います。

    確かに、今の「産めよ増やせよ、働けよ、でもお金かかるから子育ておまいらでやれ♪」の風潮は、政府による無理ゲーの様相を呈していますからねえ…。

    この、子育てシェア論は、原作にもでてきます。
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    「運命の人なんて居ない、運命の人にするの。」


    母・桜さんの名言です。傍から見ると、底抜けにラブラブなみくりの両親ですが、そこに至るまでには、お互いの努力が必要なんですね。

    お母さんも、ただスパルタで家事を仕込んでいるのじゃなく、お父さんの将来のことを考えてだったわけです。


    コンプレックスについての考察:平匡編


    平匡さんを観てて、金城一紀さんの『レヴォリューションNo.3』を思い出しました。この中で主人公と余命間近の親友が、屋上から放尿するシーンがあり、親友がそこで、「生きているって気がするんだ。」とつぶやくのが印象的でした。

    私は女性なので、生理的なことはわかりませんが、男性にとって単なる生殖・排泄の機能ではなく「命」であり、「プライド」でもあるのでは、と、感じました。

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    ましてや平匡さんにの「プライド」は、女性経験がない。隠してきた恥ずかしいコンプレックスなわけです。でも、それをみくりさんに告白した。これは、本当にすごい。拍手を送りたい。「乗り越えた」って感じがすごくする。そしてそれは、みくりさんを愛しいと思うからこそ、弱点を告白できたんでしょうね。

    みくりさんも言ってたけど、本当に好きな人ならそんなこと、気にならないのですよ、世の男性方。「やだぁ、なにそれ、キモくね?」というような女子は、あなたのことを愛していないのだから。

    よくよくみると、平匡さんの衣装 「上野クリニック」のCMみたいだ…。
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    コンプレックスについての考察:風見編


    一方、風見さんのコンプレックスについて。嫌味なイケメンで、みくりに興味を持ち、平匡に嫌味な発言を繰り返す風見ですが、彼の方にもイケメンならではのコンプレックスが。

    中学時代、好きだった彼女から「自分は地味だし、あなたと釣り合わない。」と振られた経験を百合ちゃんに語る。(寝たふりで平匡さんも聞いている)
    「向こうは僕の気持ちなんか考えちゃいないのに、自分ばかり見ている彼女に何を言ってあげれば良かったんでしょう。」

    ただこれ、女性の立場から言わせてもらうと、女子の階層社会で、底辺女子が上位男子と付き合うことは、女子社会からのやっかみ、悪ければいじめのリスクを伴うのです。しかし、中学生にそんな機微がわかるはずもなく、風見さんはイケメンをこじらせていったのでしょうね。

    原作と脚本と演技、その絶妙さ


    ふつう、少女漫画では女子の気持ちは描かれますが、男性側がどう思うかはなかなか描かれない。男性側視点を描いてみせた原作者・海野つなみさんの視点の作り方と、脚本家・野木亜希子さんの構成力がすごい。

    原作ではもっと後にでてくるこの話を、平匡さんの決心をうながし、百合ちゃんとの距離を縮めるエピソードとしてかぶせてきたことでラストの盛り上がりにつなげてきたのは、すごい。

    風見さんの告白は、おなじく容姿に優れたせいで、異性(多分同性も)から不当な扱いを受けた百合ちゃんの心にはヒット。石田ゆり子さんのちょっとした表情で表した演技、素敵だったなあ…

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    逃げるは恥だが役に立つ 第2話→
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