ボカロ曲の永遠と刹那、死についての考察。

2017.04.19 Wednesday

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    少し前から、和楽器バンドにはまっています。彼らは最初、千本桜などのボカロ曲を、和楽器でアレンジした楽曲で注目を集めました。

    和楽器バンドのボカロカバーアルバム「ボカロ三昧」を聞いていて気づいたのですが、ボカロ曲って、「死」「永遠」がテーマの曲が多いなあと。まあ、そういうテーマをたまたま多く聞いてただけかもしれないけれど。それにしても、その歌詞の内容は、時にグロテスクで切ない、死の匂いが濃厚なのです。

    ボカロ三昧
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    脳漿炸裂ガール
    棒のようなもので殴られ、赤い血が咲き乱れる。「100年はみんな死んじゃって」「100年私は美少女に生まれ変わって」など。

    六兆年と一夜物語
    永遠の命という罰うけた少年が、ある少女と出会うけれど、彼女は彼をおいて死んでしまう。死を見過ごすしかない少年の物語。

    地球最後の告白を
    永遠の命を与えられた少年。片思いの彼女は死んでしまい、彼は世界の終わりまで生き続ける。

    カゲロウデイズ
    8月15日から14日。「君」が殺される1日を繰り返す少年。何度も運命を変えようとするけれど、死(カゲロウ?)はふたりを弄んで嗤っている。

    有名な「千本桜」も、直接的に死をイメージする歌詞はないものの、「千本」には「数え切れない、永遠」の意味もあるし、光線銃や、ICBM(大陸間弾道ミサイル)なと、戦いをイメージしているようにも思えます。



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    死と永遠は同じもの?


    ここからは、まったくの個人的意見です。ボカロ曲を聞いて、私が感じたことをまとめました。

    これらの歌詞を読んで感じたのは、ボカロの受け手である若い世代にとって、死と永遠は同じものなのではないか思うのです。これは、今日マチ子さんの漫画でも感じたのですが、10代の、特に思春期の少年少女たちと言うのは、精神的に死に最も近いところにいるんじゃないかと。


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    それは、我々年寄りが感じる死生観とは違い、彼らが感じる死は新たなステージ(永遠)へのステップで、現世の体を脱ぎ捨てて、新しい世界で永遠の生を生きるためのアイテムの役割があるのではないでしょうか。

    自分の10代の頃を振り返っても、ふとした瞬間に学校の屋上から飛び降りれば、もっとましな「ここではない、どこか」へたどり着けるのじゃないかと考えたものです。

    そういえば、若者に人気のライトノベル「オーバーロード」も、現実世界から抜けてゲームの世界に入り込んだ主人公が、永遠の生を生きるアンデットとしてダークファンタジーの世界で生きる物語でした。

    果たして、死で終わらせるのがいいのか、それとも、別の世界で永遠に生きるのがいいのか…。

    オーバーロード1 不死者の王
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    JUGEMテーマ:ボカロ



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