[映画]イップ・マン序章

2017.04.20 Thursday

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    ドニー・イェンの「イップ・マン序章」を鑑賞。同じくイップ・マンを扱ったウォン・カーウァイの「グランド・マスター」とはまた違い、こちらは正統派のアクションムービーでした。

    あらすじ


    イップ・マンは、武術の盛んな佛心でも一目置かれる詠春拳の達人。義にあつく、町の信頼をあつめていた。そんな彼のもとには試合を挑んでくる人間が後を絶たない。
    友人や町の人を助け、豊かな生活を営んでいたが、やがて日本軍が侵攻、家を追われ、極貧生活に落ちるイップ・マンの前に、日本人将校・三浦が中国人武術家を集め試合を挑んでくるが…。


    敵役の日本


    イップ・マンと日本軍の将校との戦いはもちろん史実ではないんだけども、フォ・ユァンジアも「SPIRIT」で日本の武道家と戦っていて(その後の話が「ドラゴン怒りの鉄拳」)、どうも中国の武闘家を語るには日本は敵役らしい。史実では家を日本軍に接収されたのは事実で、その後イップ・マンは日本人の弟子はとらなかったとか。

    ブルース・リー大好き!という日本人は多いけれども、その師匠は日本と確執があったことは知っておくべきではないかなと思う。

    ひと昔前は、それこそ奪う犯す殺すの鬼畜っぷりが目立った敵役日本人ですが、「イップ・マン序章」はわりと忠実に作られていたし、悪徳将校サトウは、そのキレッキレの鬼子ぶりがかえって面白い。三浦も強引ではあるものの、武術家としてイップ・マンに敬意を払う姿が描かれていて、そうした一定の理解が映画の中で進んでいるのはありがたいことです。

    レビューポータル「MONO-PORTAL」

    トンデモ日本


    こうした海外の映画の中の日本には時々ありえないトンデモ映像があるのですが、この作品はトンデモ度は低く、ていねいに作られています。あえてあげるなら、畳が畳でなかったことと、三浦が「神聖な戦いの場」である畳に長靴で踏み入ったことくらいかな。

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    グランド・マスターとの違い。


    同じ人物を描いているのに、つくり手によってこうも違うのか。正統派アクションと、イップ・マンの人生の誇りにスポットをあてたイップ・マンシリーズと、美しい映像によって、武術家の悲哀を描いた「グランド・マスター」。両方見ると、よりイップ・マンという人物像がわかるかもしれません。

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