しゃばけシリーズ『おおあたり』 畠中 恵

2017.05.12 Friday

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    しゃばけシリーズももう15作め『おおあたり』若だんなと妖たちが「大当たり」を巡って、物語が展開します。「おおあたり」って、幸運な場合だけじゃなくて、不運の場合もあるのですね。

    さて、どんな「おおあたり」が若だんなたちに当たるのかといえば…

    おおあたり
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    おおあたり


    若だんなの幼なじみの栄吉は、餡づくりが苦手な菓子職人。そんな栄吉だか、餡以外の菓子はうまく、新作の辛あられがたいそう評判になるが、それが思わぬ災難を呼ぶことに。

    辛あられの偽物がでまわり、おまけに栄吉さんの許嫁に横恋慕する人まで現れ…

    なんだって栄吉さんは、餡づくりが上達しないんでしょうねえ…?一人前になるまで結婚しない、というのは男のけじめであり、プライドですが、待たされる身になると、たまったものではありませんよ(^^;)。


    長崎屋の怪談


    悪夢を食べてそのネタを高座にかける貘の場久が、誰かに追われていると告げる。同じく、若だんなの顔見知りの日限の親分が、仲間殺しの嫌疑をかけられてしまう。

    場久の語った怪談噺さながらに、皆が追われるはめになり、若だんなが推理を働かせて犯人を探します。
    しかし、妖より幽霊より、本当に怖いのは人間かもしれません。

    はてはて


    若だんなと親しい貧乏神の金次は、宴会のお菓子を買いに行った先で男とぶつかり、お菓子を弁償する代わりに富くじを渡される。その富くじはなんと大当たりだったものの、同じ番号の富くじをもつ人間が他にも現れて…。

    ある意味、お金をコントロールすることのできる貧乏神が、お金のトラブルに巻き込まれるって面白いですね。ちなみに貧乏神はきちんと祀ればたまに福をさずけてくれることもあるのだとか。


    あいしょう


    佐助と仁吉が、はじめて若だんなと会ったお話。齢千年にもなる2人ですが、若だんなに使え始めた時は、小さな子供の姿をしています。
    あるとき、5歳の若だんなが離れから姿を消してしまう。必死に探す仁吉と佐助ですが、やがて外の妖たちが犯罪に関わっていることを突き止めます。どうやら若だんなは他の子の誘拐事件にまきこまれてしまったらしい。

    何を置いてもぼっちゃん大事の仁吉と佐助はこのころから始まったんですね。

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    暁を覚えず


    そろそろ、跡取りとしての仕事をしたいと考えていた若だんなだったが、接待のたびに寝込んでしまっていた。こんどこそ、と、意気込む若だんなに、猫又が「1日眠れば翌日元気で過ごせる」という妙薬をもってきて…。
    翌朝まで眠っているはずが、途中で目覚めてしまった若だんな。

    その間、父親の藤兵衛は母(妖の血をひいてか、浮世離れ)のおたえが接待先の大親分に気があるのではとやきもきするし、おまけに腹違いの兄、松之介が妻の様子がおかしいと相談に来て…

    おたえさま、藤兵衛旦那の嫉妬心にまったく気づかず、のんきに「夫婦げんかができる」と喜んだり、妖の血なのか、浮世ばなれしていますね。

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