『雑草は踏まれても諦めない - 逆境を生き抜くための成功戦略』 稲垣 栄洋

2017.06.03 Saturday

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    雑草は踏まれても諦めない - 逆境を生き抜くための成功戦略 (中公新書ラクレ)』読了。読み終わってから道端の雑草を見るのが楽しくなりました。

    稲垣先生の雑草研究は、NHKのSWITCHインタビューで、ハマの番長三浦さんとの対談や、新書紹介番組「久米書店」で紹介され、気になっていたのです。「雑草魂」というと、ど根性など、頭よりも精神の強さがイメージされますが、実は雑草ほど、目的を果たすために手段を選ばない戦略家はいません。

    田んぼの苗そっくりに育ち、頭ひとつ大きくなったところで、田んぼに種をばら蒔くタイヌビエ、生育場所の条件次第で、身体を大きくも、小さくもできるナズナなど、雑草の生き残り戦略は、創意工夫に満ちています。


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    逆境に強いけど、実はあんがい弱虫


    雑草はその旺盛な繁殖力に似合わず、あんがい弱い植物なのだそう。例えば、雑草を駆除せずにおくと、一定期間は繁殖するものの、やがて他の野草にその場所を奪われてしまいます。

    雑草は、弱いがゆえに、他の植物が生育困難なコンクリートの隙間や空き地など、場所を選び、そこで生きるすべだけを特化していったのだとか。

    だから、人間がいなくなると、雑草も滅んでしまうらしいのです。私は、雑草というと、ゴキブリ並みの生命力で繁殖し、人間をを苦しめる存在だと思っていましたが、弱いからこそ、競争相手の少ない道端を選んだのです。

    そんな雑草の弱さを知ると、道端に咲いている草花がとてもいとおしく感じるようになりました。

    雑草のくらし (福音館の科学シリーズ)』は、絵本作家の甲斐信枝さんが空き地に生える雑草の様子を丹念に観察して描かれた絵本。年月が経つにつれ、生える雑草の種類も変化していきます。

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    雑草のおどろくべき生命戦略


    一口に雑草といっても、種類も生態も多種多様。昭和天皇が「雑草という草はない」とおっしゃった通り、それぞれに個性的で面白いのです。

    ・毒で相手を駆逐、しかし自分の毒でやられたセイタカアワダチソウ
    川原や野原一面に広がってススキなどを駆逐したセイタカアワダチソウですが、最近では自分の毒にやられてしまい、一時期ほどの勢力はなくなったそうです。

    ・踏まれることが喜びのオオバコ
    「ねえ、もっと私を踏んで…」って、新書紹介番組「久米書店」で壇蜜さんに言ってもらってましたっけww、オオバコは、踏まれることで、動物や人間の足に種をつけて遠くに運んでくれるで、踏まれれば踏まれるほど、新しい環境に行くことができる。

    こうしてみると、やはり雑草の過酷な環境を生き抜く生命力と、環境に合わせた巧みな戦略は人間も学ぶべきものがあるのでしょうね。

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