『歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる』遠藤雅司

2018.01.05 Friday

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    こういう再現レシピものの本、大好きです。 『精霊の守り人』を中心とした上橋菜穂子先生物語の料理を再現した『バルサの食卓』や、鬼平犯科帳の料理を再現した『鬼平料理帳』。科学の力で「まんが飯」を検証した『空想キッチン!』など。そんないっぷう変わった料理本は、料理だけではなく、料理にまつわる歴史や文化が垣間見れ、料理以外にも楽しめるし、作ってみればその物語の世界にひたることもできます。

    粘土板に書かれたレシピ


    歴史的レシピ本は数々ありますが、なんとこの『歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる』には『世界最古の料理』古代メソポタミアのレシピが載っています。

    なんでもあの、教科書とかでみる粘土板に楔形文字で描かれていたというから驚きです。

    本が好き!の書評でメソポタミアの粘土板レシピの訳が面白くて思わずツッコミを入れてしまったとコメントがありましたが、実際読んでみると
    「そこでお前は動物を屠り、スープに投げ入れる」

    など命令口調。確かにツッコミ入れたくなる気持ちもわかります。これが楔形文字で書かれてたのか…。

    古い文明のレシピいっても、ビールでつくったパンや、野菜出汁の煮込み料理もあってなかなか美味しそう。
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    ローマの饗宴、カラフルな中世料理


    カエサル時代のローマ料理はローズマリー・サトクリフの『ローマとケルトの息子』にもローマ貴族の晩餐シーンで子ヤギのミルク煮、アーモンドケーキなどの豪華料理などが描かれていました。

    ローマ貴族はとにかく食べるまくる。吐いても食べる。饗宴には肉や魚、レアチーズケーキのようなデザートまで。領土が広がっていくにつれ、様々な食材がローマにあつまり、どんどんと豪華になっていったそうです。サトクリフが描いた物語の時代はローマでも後期にあたるので、肉や魚やデザートなんかも豊富だったのでしょうね。

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    一方、中世ヨーロッパ。ルネサンス以前のこの時代はよく「暗黒」と称されますが、食事についてはなかなかどうして、豪華で繊細。アスパラのサラダやアーモンドライスなど、現代のレストランでも通用しそうな小洒落た料理が並びます。ただでも、この時代は手づかみで料理を食べていたそうですが…。

    ルネサンスのように性格で精密な描写と真逆。パースもデッサンも現代の感覚で見るとおかしい中世美術。でもそれがなんとも味わいがあって、私は大好きなんですよ。
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