大河ファンタジー「精霊の守り人シリーズ」感想と次の大河ファンタジー予想

2018.01.28 Sunday

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    2年にも渡って放送された大河ファンタジー「精霊の守り人」がいよいよ完結。
    見れてよかった、そして物語の多様性について感じ入った、というのが率直な感想です。

    原作ファンとしては最初はどうなることかと


    まったく新しい「大河ファンタジー」というジャンルを確立し、それを放送することで、原作ファンとしては最初はどうなることかと思ったものです。なにせ、NHKの番組紹介でもMCの人たちでさえ、ドラマに疑心暗鬼な感じでしたから。(個人的にあのMCは一生許しませんww)

    それが、圧倒的な映像とアクション、徹底的にこだわった異世界の風俗によって、徐々になじんできたように思います。林先生の「精霊の守り人徹底解剖」などの解説番組なども功を奏したのではないかと思います。これを機に林先生にはテレビでもっと上橋作品を紹介していただきたい。

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    一連の大きな流れとして


    ドラマを見てよかったなあと思ったのは、物語が一連の大きな流れとしてつくられていたことです。

    原作は一つの物語から世界が広がっていき、ドラマは原作が広げた世界観をまとめ、また一つに集約していく感じなんですね。これは、シリーズが完結しているからこそ。

    特に最終章のカンバル編は原作と大分異なるのですが、思い切って変えたことで次の物語の伏線としてうまく生きたと思います。




    物語の多様性の面白さ


    ドラマ化に際して思ったのが「物語の多様性の面白さ」でした。原作「精霊の守り人」から、マンガ、攻殻機動隊の神山健治監督によるアニメ、そして大河ファンタジー。

    どれひとつとして、同じものはありません。アニメもドラマもそれぞれの表現を極めています。その違い、多様性がすばらしい。人の想像力はこんなにも異なって面白いのだと。

    芥川龍之介の『藪の中』という小説は、一つの事件につき登場人物たちそれぞれがまったく異なった証言をする物語ですが、こうしたふうに同じ題材でも関わる人が異なれば、全く異なるモノができあがるのは当たり前じゃなかろうかと。

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    それが実現できたのは、アニメもドラマも原作への深い敬愛があったればこそ。それがないとただの「改悪」でしかありませんから。


    マンガでは狩人のジンを主人公にしたスピンオフ作品も。

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    次の大河ファンタジー予想


    さて、『精霊の守り人』は終わってしましたが、これで終わりではありません。大河ファンタジーという新しいジャンルはこれからも続いていくと思うので、次にどんな物語が映像化されるのか。

    『精霊の守り人』とともにNHKでアニメ化された上橋先生原作の『獣の奏者』、小野不由美先生の『十二国記』、古代日本をベースにした『空色勾玉』、新進気鋭のファンタジー『八咫烏シリーズ』など。
    日本には海外にも負けない優れたファンタジー作品が多数存在しますので、これからどんな作品が映像化されるのか楽しみです。

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    配役ごっこが現実のものに


    10年前に雑誌ダ・ヴィンチ誌上で「精霊の守り人配役予想」を行ったことがありました。その時は上橋先生もファンも、ごっこ遊びの延長のように楽しんでいました。

    私自身、小野不由美さんの『十二国記シリーズ』が好きで、よくキャステングを考えたものですが、大河ファンタジーの確立により「ごっこ遊び」が現実のものになるなんて、本当に感慨深い…。

    ダ・ヴィンチ 2007年 01月号 [雑誌]
    メディアファクトリー



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