八咫烏シリーズ外伝『しのぶひと』(ネタバレ)

2018.01.31 Wednesday

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    人型をとる八咫烏の世界を描いた阿部智里先生の『八咫烏シリーズ』。2018年現在、第一シリーズが完結。さらに次のシリーズが予定されています。

    不思議な八咫烏の世界の描写と、先が読めないミステリ仕立てのファンタジーが魅力の、このシリーズは現在6巻まで刊行されていますが、それとは別に外伝集が出ています。

    ただし、外伝集未収録のお話は電子書籍に限られますが…。
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    『しのぶひと』あらすじ


    若宮・奈月彦を守るため、地方豪族の次男坊・雪哉は王の護衛「山内衆」の養成学校、勁草院へ入学する。

    物語は雪哉が勁草院にいた第4シリーズ『空棺の烏』の頃のお話。
    端午の祭祀にみごとな弓射を披露した雪哉。若君の正妃・浜木綿の君に仕える女官・真赭の薄(ますほのすすき)は、そんな雪哉の成長を微笑ましく見つめていた。

    しかし、出家している身(実際に尼になるわけではない)とはいえ、かつては若宮のお后候補となるほどの美貌の真赭の薄は、祭祀の際に貴族たちから見初められて縁談が舞い込んできた。彼女の行く末を案じた若宮と浜木綿の君は、ある人物の助言から彼女の縁談の相手に雪哉を指名したのだが…。



    ここからネタバレ感想


    『玉依姫』に至る前のつかの間の平和な日々に、こんなことが起こっていたんですね。実は雪哉と真穂の薄の縁談を助言したのは若君の側近・澄尾でした。
    そのことが後に真赭の薄にバレてこっぴどく嫌われるのですが…。澄尾、不器用だなあ…。

    このあたりのストーリーが『弥栄の烏』へつながっていくわけですね。

    そして澄尾の気持ちを唯一察したのが真赭の薄の弟、明留だったとは。おぼっちゃんと思っていたけれど、なかなかどうして、人の気持ちを察することのできる子なのだな。

    結局、この縁談は真赭の薄が嫌がりお流れになりましたが、雪哉の妻に求める条件が「政治的な選択で裏切るかもしれない、夫婦間の恋愛感情は必要ない。」など、まるでどこかの主みたいな言い草なんですね。

    まあ、彼なりに相手を思っての言葉ではあるのですが、この主従似たもの同士だわ…。

    八咫烏シリーズ外伝『烏百花 蛍の章』は、『すみのさくら』から『まつばちりて』までの4編に描き下ろしの2編が加わった外伝集。


    八咫烏シリーズ


    『烏に単衣は似合わない』
    『烏は主を選ばない』
    『黄金の烏』
    『空棺の烏』
    『玉依姫』
    『弥栄の烏』
    外伝『すみのさくら』
    外伝『しのぶひと』
    外伝『ふゆきにおもう』
    外伝『まつばちりて』
    外伝『あきのあやぎぬ』
    外伝『ふゆのことら』
    外伝『なつのゆうばえ』
    外伝『はるのとこやみ』
    外伝『ちはやのだんまり』
    外伝集『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』
    コミカライズ『烏に単は似合わない』

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