2018.08.23 Thursday

[ここまでのドラマ感想]この世界の片隅に

現在、第6話まで放送が終わり、ドラマについて賛否両論が巻きおこっているようです。
映画『この世界の片隅に』のあまりのクオリティの高さに対して、実写だとやはり行き届かないところが目立つのかもしれません。

私が「ん?」と思ったのは、水原さんとすずさんが中学で同じクラスなことと、久石譲さんのテーマソングですね。あの当時は小学校以外は男女共学はありえないし、久石譲さんの曲は素晴らしいけれど、あんなにほのぼのとした歌を歌っていたらあの当時は「非国民!」と殴られかねないと思う。

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あと、ドラマはいいのに、タイトルがクソダサいのには我慢できませんが…。

第六話 昭和20年夏、きたる運命の日!




私も原作、映画ファンですが、そうした若干の違和感はあるものの、とてもよくできたドラマだと思いますし、役者さんたちの細やかな演技はとてもすばらしいと思います。ただ、決定的に違うのは…

映画は「すずさんからみた世界」、ドラマは「世界(視聴者)から見たすずさんの世界」


映画も漫画もすずさんという一人の女性がみた「戦中の世界と周囲の人々」で、すずさんの見て感じた世界を描いています。見る側はすずさんの視点に入り込む形で戦争を体験する。

だからこそ、2次元でありながらわたしたちは戦争を追体験することができたのでは、と思っています。

でも、ドラマではそういう描き方はできない。主人公以外の登場人物たちの感情を掘り下げないと、すずさん一人の目線では映像がもたないし、すべてのシーンですずさんが出ることになってしまうからそれでは成り立たない。

だからすずさんを中心とした周辺世界をつくることが必要だったと思うし、周囲の人々を描くことで世界にリアリティが加わっていくのは見ていて楽しい。

だから、ドラマと映画は別物だと考えたほうがいいようです。

ドラマは「あちこちのすずさん」


ドラマは現代パートの扱いが今後の課題となりそうですが、原作と全く同じことを描くわけにもいかないし、多少の改変はしかたがないかもしれません。

以前、NHKの番組で庶民の戦争体験を募集したときのハッシュタグ「#あちこちのすずさん」のように、ドラマのすずさんも「原作とは違うけれど、戦争で大変な思いをした、あちこちのすずさん」でいいんじゃないですかね。

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