俳句ゼミという異世界。『ほしとんで』本田

2018.10.21 Sunday

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    ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)』で本屋スタッフの忙しくも刺激的な日々を描いた漫画家の本田さん。

    今度は「俳句」をモチーフに、はからずも俳句ゼミはいってしまった主人公と、ゼミ学生たちの物語『ほしとんで』を発表。俳句という未知の分野に四苦八苦しながらも俳句の魅力に目覚めていく主人公・流星と、仲間たちのやりとりが軽快で面白いです。

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    本田さんの世界観


    漫画でも小説でも、面白いものって「特定の中だけで通じる言葉や雰囲気を、どれだけ外に(わかりやすく)伝えられるか」じゃないかと思うんです。物語ってだいたい小規模なコミュニティで展開しますしね。

    『ガイコツ書店員本田さん』では、コミック売り場の個性的な面々(なぜかみんな、様々なかぶりものをしている)や本屋の専門業務、身内(オタク)しかわからないワードを使っているにもかかわらず、そこに読者を引っ張り込んでしまうんです。

    『ほしとんで』も、俳句という一見とっつきづらい学問を、新入生である主人公が最初から学んでいくことで、読者にも俳句のしくみや魅力が伝わってきます。

    こうしたそれぞれのコミュニティ独特の世界観と、一般社会に共通する部分とのさじ加減を、本田さんは捉えるのがうまいのだと思うんです。

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    個性的で愛おしい登場人物たち


    また、八島芸術大学(やし芸)の愉快な仲間たちの魅力的なことと言ったら…!特に流星くんと仲良しの春信くん。彼は丸メガネにボブ、語尾に「〜ですぞ」をつける典型的(で古典的な)オタク青年なのですが、彼がまあ魅力的で。キモいはずなのに、読んでいくと愛おしささえ感じてしまう。

    ほかにもゼミの坂本先生はじめ、ハーフのレンカさん、子連れゼミ生のみどりさんなど、彼らのキャラがすばらしい。流星くんのおじさんでイケメン教授や幼なじみのイケメン俳優など、どこをとってもおいしい(愛おしい)登場人物たち。これから彼らと流星くんが俳句を通してどんなことを学ぶのか(しでかすのか)。

    続きが本当に楽しみな漫画です。

    こちらはKindle版。

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