ここから旅は折返し『乙嫁語り11』森 薫

2018.12.21 Friday

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    19世紀中央アジアの暮らしと風俗を描いた『乙嫁語り』。英国人・スミスは旅を終え友人の待つトルコのアンカラへ到着。するとそこには、3巻で別れたタラスさんの姿が…!

    アンカラでカメラを手に入れたスミスは記録を残すため、頼りになるガイドのアリさんと、今度はタラスさんを連れ、もときた道を引き返していくことに。

    タラスさん、すごい行動力です。タラスさん側の視点からのお話では、スミスのことを好ましくおもっていたこと、義母を安心させるため再婚したこと、再婚相手がいい人でタラスさんを助けるため一緒にアンカラに来てくれたことなど、再会するまでが語られます。

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    19世紀のカメラ


    湿板写真と呼ばれる当時のカメラ。材料も当然高価でしょうし、現像液は劇薬で調合も難しい。当時はガラスに焼き付けるタイプなので、持ち運びも大変、被写体は数十秒じっとしてなくてはならないと、とにかく大変です。

    そんなスミスが初めて撮影したのがタラスさんなのですよ…!何度も失敗の後、ようやくタラスさんの姿が浮かんでくるの、読んでいるこちらも感動しちゃうのですよ。

    スミスのように、当時の人は大変な思いをして記録を遺していったんですね。それは現代の写真にはない「遺したい思い」が詰まっているような気がします。

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    スミスの金時計


    さて、3巻で失恋の際に捨てた婚約の品の金時計。てっきりこれでスミスの身元がわかるのかと、それもかなり上級の貴族ではないかと推理していたのですが…

    実はあの金時計、拾われてから様々な人の手を伝わり、噂に尾ひれがついていつしかロシア皇帝にまつわる幸運のアイテムとして旅人の間を巡っていたのです。(幸運を運ぶが、長く持つと不幸を呼ぶと言われるため)

    これには、当の持ち主であるスミスも驚きましたが、そのままにしておきました。いつか自然に、スミスの手にもどってくるのかもしれませんね。

    アミルさんの近況


    今回はスミスの折返し旅の準備から出発までが描かれましたが、一話だけアミルさんたちの近況です。
    少年夫のカルルクさんは10巻でアミルさんの実家に修行(?)に行っており、現時点でもそちらで放牧民のしごとをしています。

    アミルさんは婚家での暮らしつつ、時々カルルクさんの元へ通っています。婚約が決まった友人のパリヤさんや、冬の暮らしの様子などが語られています。早く春が来て、カルルクさんとまた暮らせるといいですね。

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