八咫烏シリーズ外伝『ふゆのことら』阿部 智里

2019.02.03 Sunday

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    八咫烏シリーズ外伝『ふゆのことら』読了。本編『烏は主を選ばない』『空棺の烏』の前日譚。シリーズの中心人物である雪哉と、同郷の先輩である市柳のお話です。

    『ふゆのことら』あらすじ


    『黄金の烏』 では武官の養成学校「勁草院」で雪哉と再会した市柳でしたが、どうやら昔、因縁があったようで…今回その「因縁」が明かされます。

    市柳は雪哉と同じく北領の地方貴族・郷長の息子ですが、若い頃の彼はまさに「厨二病」で、自分で「風巻の虎」とか名乗り、羽織に変な刺繍いれちゃうほどのヤンキーっぷりです。

    そんな時、北領の武術大会で久しぶりに顔をあわせた雪哉に、「剣術の手ほどきをしてほしい」と言われ、得意気に手合わせをしたのですが…


    厨二と闇属性


    今回は市柳の厨二っぷりと、雪哉の闇っぷりが発揮された話でした。作者の阿部智里先生が「雪哉だけは呼んでもそっぽを向く」と揶揄するくらいですから、彼はなかなかに難しいですね。

    市柳と雪哉は立場こそ似ているけれど、厳しくも愛されて育った市柳と、複雑な家庭環境で常に周囲を気にしながら生きてきた雪哉とは、考え方も覚悟も全く違う。そんな2人の対比が面白かったです。

    それにしても市柳ファミリーいいな。強面お父さんから「りゅうくん」とか呼ばれているし、お父さんとお母さんはラブラブだし微笑ましいなあ…。

    八咫烏シリーズ外伝『烏百花 蛍の章』は、『すみのさくら』から『まつばちりて』までの4編に描き下ろしの2編が加わった外伝集。


    八咫烏シリーズ


    『烏に単衣は似合わない』
    『烏は主を選ばない』
    『黄金の烏』
    『空棺の烏』
    『玉依姫』
    『弥栄の烏』
    外伝『すみのさくら』
    外伝『しのぶひと』
    外伝『ふゆきにおもう』
    外伝『まつばちりて』
    外伝『あきのあやぎぬ』
    外伝『ふゆのことら』
    外伝『なつのゆうばえ』
    外伝『はるのとこやみ』
    外伝『ちはやのだんまり』
    外伝集『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』
    コミカライズ『烏に単は似合わない』

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