久しぶりに読んだ『キャンディ・キャンディ』感想

2019.05.01 Wednesday

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    東京都立川市に、立川まんがぱーくという漫画が読める施設があるのですが、そこで先日、何十年かぶりに『キャンディ・キャンディ』を読んでみました。

    そもそもなぜ、再読に時間がかかったかというと、そこには複雑な大人の事情があったのです。
    (原作者と漫画家が権利を巡って骨肉の裁判ざた…)

    そのため重版もかなわず、今では単行本の数も少ないため、立川まんがぱーくのような公共施設でしか読むことができません。

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    キャンディ・キャンディを知らない人にざっくり説明


    20世紀初頭のアメリカ。孤児院出身のキャンディは、成長すると意地悪な家にメイドとしてもらわれて苦労するが、持ち前の明るさでアードレー家のイケメンたちと仲良くなる。

    しかし、ニールとイライザという意地悪兄妹のせいで無実の罪をきせられ、窮地に陥るものの、イケメンたちの活躍のおかげでアードレー家の養女となり、ロンドンへ留学。

    そこでイケメンで不良の貴族・テリーと恋仲になるもいろいろあってすれ違い、アメリカに帰って看護婦(看護師)になるがまたいろいろあって、幼い頃世話になった謎のお兄さん、アルバートに再会するけが彼は記憶喪失になったり、とにかくキャンディがいろいろ不幸な目にあいますが、持ち前の明るさで乗り越えてゆくのです。

    そのあともいろいろなことが起こるので、未読の方はぜひ読んでみてください。

    さて、おとなになってから読返したキャンディ・キャンディですが、こどもの頃と同じく感動したところもあれば、おとなになると全く違う印象をうけたところもありました。

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    大人のキャンディ・キャンディ感想文


    キャンディは案外トラブルメーカーだった


    キャンディがロンドンへ留学中、アーチーをおいかけてきたアニーはキャンディと同じ孤児院出身ですが、それをひた隠しにしていたのに、キャンディのせいで孤児院育ちを暴露されてしまいます。

    また、学校では男女交際禁止なのに、キャンディは身の軽さを利用して夜な夜なステラとアーチーの部屋に遊びに行くという不良っぷり。(本人的には幼なじみと遊ぶくらいの感覚なのだろうけど)

    キャンディと仲良くなったパティは校則違反のカメを飼っていたのがバレてしまったのですが、キャンディが学院長に楯突いたため、とばっちりで反省室送りに。

    キャンディはそういうの慣れてるけど、いいとこのお嬢さんのパティが反省室に入れられるのって、相当ショックだと思うのよ…

    その後もテリーがいなくなった学校にいたくなくて、勝手にアメリカに帰っちゃいますし。

    看護婦学校時代にも、テリーがキャンディのいる街に来ると聞き、夜勤を抜け出して会いにいっちゃって看護婦仲間から総スカンをくらいましたが、そりゃ患者ほっぽりだして、キラキラドレスで朝帰りしたら怒られるだろ…。

    こうしておとなになってから読むと、実はキャンディって結構なトラブルメーカーですよねえ…。

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    キャンディキャンディの敵役、ニールとイライザは安定のクズっぷり


    少女漫画にはいじわるな敵役がかならず出てきますが、キャンディキャンディでもニールとイライザといういじわる兄妹がでてきます。

    この兄妹がとにかくクズ。キャンディが好きな男子を好きになり、振られた腹いせに、学園長にチクっって退学させようとするイライザ、キャンディに盗みの罪をかぶせるニール、ニールは後に、不良に絡まれたところを助けられたことでキャンディに恋して(乙女かよ…)無理やり婚約しようとしたり、いじわるを絵に描いたような二人です。

    まあ、こういうクズがいないと、ヒロインが引き立たないわけですから、そうした意味ではいい憎まれ役だったと思います。こういう感想も大人になったからだなあ…。

    それにしても子供時代にイライザ=いじわるとインプットされたため、その後「マイ・フェア・レディ」の主人公がイライザと知ると「主人公なのにいじわるなの?」と思ったものでした…。


    スザナは案外いいやつかも


    キャンディのとテリーをとりあう女優のスザナ。最初はメンヘラっぽくテリーに迫りますが、テリーの窮地を体を張ってかばったことで負傷、テリーの負担にならないため自殺しようとするところをキャンディに止められます。

    小さい頃は、スザナのことが大嫌いでした。幼心に女のわがままで醜いところを初めて漫画で見たので、ショックが強かったんです。読み返してみると、スザナは最初こそ憎たらしいのですが、テリーに責任取れというのはスザナの母や周りの人間なんですね。彼女自身は謙虚でした。

    しかしまあ、彼女は「女優」ですからね。身を引こうとするのが「演技」でなければの話ですが…


    こちらの本に『キャンディキャンディ』絶版の事情が載っているそうです。まあ、いろいろな事情があるのでしょうが、ファンのもとにもう一度『キャンディキャンディ』を返してほしいものです。

    封印作品の謎 少年・少女マンガ編



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