おうち時間に読みたい、閉鎖空間系小説・まんが

2020.05.04 Monday

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    みなさま、長らくごぶさたしておりました。

    更新がだいぶ空いてしまい、申し訳ありません。

    この数ヶ月何をしていたかというと、あまり詳しくは書けませんが、とあるハラスメントを受けたことがきっかけでメンタルをやられたため、休養に入ってああこれから少しゆっくりできるわ、と思ったところにコロナがきて、復活しかけたメンタルがまたやられておりました。まあ、今は元気は元気なのですが。

    なにせ私はHSPなもので、辛いことに弱い。コロナの悲しいニュースに不安を感じ、鼓動が激しくなったりと、落ち着かない日々でしたが、とにかく今は自分ができることをやっていくだけ、と思い、毎日を乗り越えています。


    閉鎖空間で育った人々の想像力


    外に出ない生活が長くなると、なんだか自分がSFの登場人物になったような気分になります。ドーム都市に住んでいて、そこ以外は戦争とかウイルスが蔓延しているしているとか、あるいは科学者の実験空間に住んでいて、それを知らないだけだったり。さまざまな妄想を浮かばせて少しでも楽しく過ごすようにしています。

    そうした閉じ込められ系のモチーフは、小説や漫画でも古今東西使われていますので、今回はそうした一部の空間でのみ生きている人間たちの物語をご紹介します。

    閉鎖空間で生活する人々は、私たちが当然知っている情報を知らない。知っている私たちは「神の視点」を手に入れていて、「知らない人」が想像する世界を楽しめる。

    それはなんとも残酷で、贅沢なことだと思うのです。

    『びっくり箱』レイ・ブラッドベリ


    世界は自分の住む屋敷と周囲の森だけ、それ以外は恐ろしい死の世界ー。そう母親に教えられて育った子どものお話。
    子どもは誕生日のたびに音楽室や調理室、部屋の鍵を与えられ、世界の秘密を手に入れていく。
    けれども成長すると外の世界に興味を示していき…

    お屋敷の1階を「低地」最上階を「高地」と呼び、部屋と庭だけが世界って、一体どんな気持ちなんだろう。




    『孤島の鬼』江戸川乱歩


    エログロ、BL、殺人事件に脱出、謎解き、江戸川乱歩の傑作「孤島の鬼」は読みどころが満載なのですが、中でも私が心を惹かれたのは蔵に住むシャム双生児の女の子・秀ちゃんです。

    秀ちゃんは蔵に軟禁状態で育てられているのですが、双子の片割れ(人工的に作られたので血はつながってない)吉ちゃんは愚鈍で暴力的なのに対し、秀ちゃんは聡明な女の子らしく、哀れに思ったじいやさんがくれた雑誌で、かなり正確に「外の世界」のことを把握していきます。

    実はこの秀ちゃんは後に意外な出自が判明するのも、その後の展開も驚かされました。




    『FELICIA(フィリシア)』エイリアン通り特別編


    80年代の名作漫画「エイリアン通り」の特別編として描かれた読み切り漫画『FELICIA(フィリシア)』は、エイリアン通りの主人公・シャールくんが「女優」として撮影された映画のストーリー。

    小さいときから外に出たことがなかった少女・フィリシアが、父親に反発して家を出ていた青年ランディと出会い、外の世界について知っていく物語。

    純真無垢で(天然な)フィリシアの素朴な疑問や行動に影響を受けたランディも、働くことや家族との関係を見直していくのですが、フィリシアがとにかく一般常識がなくて面白かったです。でも憎めないんですよ。
    このゆるふわ系女子を、あのシャールくんが演じていると思うとまた面白かったです。



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