本がよみたくなるマンガ『書店員 波山個間子』

2020.05.19 Tuesday

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    ブックアドバイザーである波山さんが、お客さまの希望に沿った本を紹介する『書店員 波山個間子』は、波山さんの紹介する本と、彼女の周りの個性的な人たちとの日常が面白くて、何度も読み返しています。

    人見知りなのに、本に関する知識は膨大で、共感力が高くて泣き上戸。ちょっとしたキーワードからお客さんの欲しい本と、在庫までわかってしまう。部屋は本で溢れているし、本の世界にすぐ入っていける集中力と、共感力。

    そして彼女が語ると、その本がとても魅力的で、読んだことがある本だと「そうそう!」と、思わず相槌を打ちながら読んでしまいます。



    等身大な書店員・波山さん


    波山さんは「ビブリア古書堂の事件手帖」の栞子さんのような推理力(と巨乳)はないし、「ガイコツ書店員本田さん」の本田さんのように個性的な職場で働くわけではない。けれど、近くにいそうな、等身大な感じが好きなんです。

    彼女自身も完璧なブックアドバイザーではなくて、コミュニケーションが苦手で、いろいろ迷ったり悩んだりしながら成長していきます。

    そういう姿に応援したくなるし、栞子さんのように本(と美貌)に関して完璧じゃないところが逆に親しみを感じます。

    お客さんから「手紙に○とか×とか書く話」と言われただけで向田邦子の名エッセイ「字のない葉書」を導き出すのはさすがです。

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    野田知佑の「ゆらゆらユーコン」などの紀行文から、ヘルマン・ヘッセなどの名作まで紹介する本は多種多様、いろいろなジャンルの本を波山さんが紹介してくれます。

    ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」ではお客様に紹介したものの、高校時代、友人との確執から読まなかったヘッセを読むことで、波山さん自身が過去の自分を乗り越える話が描かれます。

    ふだんお客様に本を読むきっかけを与えるブックアドバイザーの波山さんが、お客様からきっかけを与えてもらったことに「書店員冥利」と考えるところが、あゝこの人、根っからの本屋さんなんだなと感動しちゃうんですよ。

    波山さんのようなブックアドバイザーに本を選んでもらいたい、というのが本好きのわたしの夢だったりします。

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