八咫烏シリーズ外伝『ちはやのだんまり』阿部智里

2020.07.15 Wednesday

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    八咫烏シリーズ外伝『ちはやのだんまり』。前回『はるのとこやみ』の、シリアスな話とは真逆の、ほほえましいラブコメに仕上がっています。登場人物がみんなかわいらしい…。

    『ちはやのだんまり』あらすじ


    雪哉と同じ勁草院出身の千早は、その戦闘力の高さから若君の護衛をつとめるほどの武人となったが、盲目の妹のことになると暴走しがち。そんな大事な妹が『結婚したい』と連れてきた相手が、まさかのチャラ男…

    結の相手、シンは定職にもつかず、結の好きなところを聞かれると「顔と声」と言う軽薄さ。もちろん反対する千早と結はその後大ゲンカ。

    千早の性格を知っている明留は、なんとか二人の仲をおさめようと、シンを呼び出すのだが…



    苦労してきた兄妹と、苦労症の姉弟


    阿部智里さんはこの兄妹が好きらしく、ちょくちょく外伝に書かれています。結ちゃんのお相手のシンくん、面白いキャラですね。「EXITの兼近か!」とツッコミを入れながら読んでいました。かねちと同じく、チャラそうに見えるけれど実は…なんですけどね。

    それにしても明留くん。四大貴族の、それも直系の御曹司だというのに、まわりから振り回され…いや、自分から首をつっこむのか、調停役が板についてきちゃいましたね。真穂の薄とともに、姉弟そろって苦労性だなあ…。

    明留と千早が出会う勁草院での学園ストーリー『空棺の烏』。明留くんも最初はなまいきだったのですが…
    真穂の薄と明留は、出自よりも自らの体験を通じて成長していくキャラクターなんですよね。そこが共感がもてます。

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    弥栄の烏、その後の話


    『ちはやのだんまり』は、時系列的には、最終話『弥栄の烏』の後日譚です。その後、奈月彦が金鳥となり、浜木綿が皇后になっています。

    しかし、大紫の御前たちは、いまだ奈月彦の追い落としを諦めていないようで、子育ては宮中ではなくゆかりの寺で行っています。

    弥栄の烏』であれだけ痛い目をみたっていうのに、手を取り合うことなく内輪で争っているんですかね…。未来が語られる自作の八咫烏シリーズではどうなっているのか…

    八咫烏シリーズ


    『烏に単衣は似合わない』
    『烏は主を選ばない』
    『黄金の烏』
    『空棺の烏』
    『玉依姫』
    『弥栄の烏』
    外伝『すみのさくら』
    外伝『しのぶひと』
    外伝『ふゆきにおもう』
    外伝『まつばちりて』
    外伝『あきのあやぎぬ』
    外伝『ふゆのことら』
    外伝『なつのゆうばえ』
    外伝『はるのとこやみ』
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