『数字の嘘を見抜く本』田口勇

2020.10.08 Thursday

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    我々の周囲は難解な数字だらけです。身近なところでは消費税10%から、3割引に10%還元、99%除菌など、インパクトはあっても実際のところ、どれがお得で、どこまで除菌できるのかはいまひとるわからない。

    『数字の嘘を見抜く本』では、そんな世にあふれるわかりにくい数字のからくりを、数式や統計法によって解明していく本です。統計を正しく伝えるという意味では世界的ベストセラーの『ファクトフルネス』に近いかもしれません。



    コロナウイルスに関する数字


    2020年時点でいちばん関心のある数字と言ってもいい。コロナウイルス関する数字についても取り上げています。
    「体温37.5度は、あくまでも目安のひとつで、それだけで判断するは危うい」
    たしかに、走って会場についた人が検温したら体温上がって入れなかったって話をSNSで読んだことがあります。

    コロナウイルスは感染者数だけでなく、様々なデータを比較・検討して冷静に判断することが大事ですね。

    東洋経済オンラインでは新型コロナウイルス国内感染の状況を様々なデータを提示しています。グラフ化してあるのでわかりやすいです。


    お金に関する数字


    ここでは、平均所得を例にとって「平均が必ずしも正しいわけではない」というのを示しています。

    たとえば100世帯のうち、一世帯だけが資産10億、それ以外が資産0の世帯だったとしても、平均所得は1000万円になってしまう。

    こうした極端な数値には注意が必要ですが、それだけインパクトが強いので信じてしまいますし、マスコミも刺激的な内容に仕上がるので数値だけを強調しがちです。

    そうした極端な数字には中央値や標準偏差など、ほかの算出方法をあわせて計算するのがいいそうです。

    数字を疑え


    世の中にあふれる数字の中には、実は適当なものや、都合のいいように集計しているデータなどが存在していて、それらを疑うことの大切さを伝えています。

    よく言われる「1日分の野菜量350g」についても実は具体的な理由はない。という真実には驚きました。野菜の平均摂取量をもうちょっと上乗せしとけ、くらい感覚だったらしい。

    あと、うまい儲け話として「年利10%」などの高利回りの投資が詐欺だったりしますが、そうした詐欺に騙されないためにも一般的な利回りがどれくらいなのかを(4%くらいだそう)把握しておいた方がいいそうです。

    まあ、詐欺師も商売なので疑っていてもうまく騙そうとするのでしょうが…。


    『ファクトフルネス』はどちらかというと、数字は正確でも、人々が心理的なバイアスでそれを信じないことについて書かれています。

    FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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