2019.06.22 Saturday

騎士と姫君、聖職者の食べた料理『中世ヨーロッパのレシピ』

『中世ヨーロッパのレシピ』では、ファンタジー世界のモチーフである中世ヨーロッパの料理を、当時の調味料を使って再現しています。

中世料理はファンタジーでよく見かける「肉の丸焼き」など豪快な料理ばかりかと思いきや、食材も現代とほとんど変わらない、おいしそうなレシピがたくさんありました。



中世ヨーロッパレシピの特徴


食材やレシピ自体は、現代でも通用しそうなのでが、現代とまったく異なるのが「調味料(スパイス)」と「ハーブ」です。

砂糖はスパイス


とにかく、砂糖は貴重品。中東などからの輸入に頼っているので王侯貴族など、一部の富裕層しか使うことはできませんでした。「少量しか無い、貴重品」なのでスパイスの部類に入るんですね。

中世ヨーロッパでもケーキやパイなどスイーツもあったのですが、ではどうやって甘さを出していたかといえば、「蜂蜜」です。こちらは砂糖よりも比較的手に入りやすかったせいか、蜂蜜を使ったレシピが存在します。

特に「蜂蜜酒」と聞くと、ファンタジー好きの人はワクワクするのではないでしょうか。蜂蜜酒、一度呑んでみたいものです。

果物などもあったのですが、現代に比べると酸味が強いため、揚げたり煮込んだりして使ったそうです。(レモンのフリッターなんて料理もある)

教会とハーブ


薬草は、治療やポーションづくりなど、ファンタジー世界でも大活躍するアイテムです。ハーブは中世では主に修道院で作られました。

用途は食用や薬用、美容など、さまざまな用途で使われていました。現代でも修道院のハーブづくりをルーツに持つ香水や石けんなど作られ、人気を博しています。



ろうそくの火で食べる晩餐


『中世ヨーロッパのレシピ』の作者は中世料理研究のほか、中世の世界を研究されています。本書では、料理レシピの他に、中世楽器の音楽会や蜜ロウから作られるロウソクの灯で食卓を演出するなど、さまざまな試みが紹介されています。

暗い夜、ろうそくの淡い灯の下で食べる晩餐は、よりファンタジー世界を感じられるのかもしれません。

こちらは古代メソポタミアから中世ヨーロッパまで、歴史料理の紹介本


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2019.06.20 Thursday

『菓子屋横丁月光荘 浮草の灯』ほしおさなえ

小江戸・川越を舞台にした『菓子屋横丁月光荘』は、家の声を聴くことのできる主人公・守人と、人と家とのつながりの物語です。

2作目の『菓子屋横丁月光荘 浮草の灯』では、孤独だった守人が家の声をきっかけにして、川越の人々と縁をふかめていき、家である(はずの)月光荘とも仲良くなっていきます。



また、同じく川越を舞台にした『活版印刷三日月堂』に登場した「浮草」という古書店や三日月堂ゆかりの人々が登場するので、三日月堂ファンにも嬉しい展開でした。
・『活版印刷三日月堂 雲の日記帳

家のつくもがみ


今回、読んでいて驚いたのが月光荘です。月光荘は守人の恩師・木谷教授から管理人を任されている古い家…なのですが、この子(と呼びたくなるのです)は守人の前だとずいぶんと「おしゃべり」なのです。

月光荘は最初、昔住んでいた少女が歌っていた歌を口ずさむ程度でしたが、声を聞ける守人と会話が成立するようになります。それは、まるでちいさな少女のような明るくて屈託のない感じなのです。

「ツカレタ」「タノシイ」など、カタコトのような言葉で守人と会話する月光荘がとてもかわいらしい。月光荘の言葉によると、家には魂のようなものがあり、他の家ともある方法で交流できるようなのです。
なんだか年を経たモノが变化した「つくもがみ」のようですね。

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家と人とのつながり


『菓子屋横丁月光荘』を読むまで、家はただの居住空間であり、持ち主の転居など、時期がくれば去っていくものだと思っていました。でも、この物語では家も長い年月を経ていたり、人から大切にされることで家もまた、人を大切に思ってくれているのを知って、ちょっとうれしくなりました。

守人のように声は聞けなくても、こうして家と人とがつながっていると考えると、家がとても愛おしくなりますね。



菓子屋横丁月光荘シリーズ


『菓子屋横丁月光荘 歌う家』

2019.06.19 Wednesday

五体投地と賢者の贈り物『テンジュの国4』

チベットの暮らしを描いた『テンジュの国』。毎回チベットの風俗や習慣などを紹介してくれています。
そして主人公の医師見習い少年のカン・シバと、異国の少女ラティとの恋物語がほのぼのとしていて、かわいらしいのです。




放生と巡礼と沐浴


今回のチベット風俗は放生と巡礼と沐浴です。
放生とは、よく働いた馬などの家畜を野に放ち、余生を自由にすごさせることで、こうすることで徳を積むチベット武侠の教えです。放してから戻ってきた家畜はそのまま家で飼ってもいいのだとか。

巡礼は聖地ラサやその先のカイラス山まで、「五体投地」と呼ばれる体を地につけて祈りながらすすみます。巡礼中は欲や嘘をついてはいけない、川を渡るときは川の幅分、手前で五体投地を行う、など細かいルールが定められています。

偶然、巡礼の一行にであったカン・シバは怪我をした巡礼者を手当するのですが、巡礼を行う人の助けになるのも功徳になるというのは、日本の八十八ヶ所めぐりと似ていますね。

沐浴は夏に川で行われます。しかし、寒いチベットのことですから夏とはいえ川の水は冷たく、乾燥もしているので年に数回でいいのでしょうね。この沐浴のタイミングで服を着替えるそうです。


カン・シバとラティの賢者の贈り物


薬草が大好きなカン・シバと染め物や縫い物が好きなラティ。ふたりとも周りからちょっと変わっている子(でも愛されている)なのですが、お互いのことを思いやり、ラティがカン・シバの薬入れを縫うと、カン・シバはお礼にと染料の紫根をプレゼントします。

おたがいの好きなものがわかっていて、贈り合えるのは、Oヘンリの「賢者の贈り物」を思い出し、ほほえましいです。

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テンジュの国1
テンジュの国2
テンジュの国3

2019.05.27 Monday

幕末、武士の娘の日常「諫早菖蒲日記」 野呂邦暢

古書店を舞台にした小説「森崎書店の日々」。この本が縁となり、野呂さんの本を知ることになりました。
読書三昧の青春を綴った随筆「小さき町にて」から「諫早菖蒲日記」へ。本の縁が続いていきました。

諌早菖蒲日記」は幕末、九州諫早藩の砲術指南役の娘、志津の視点から語られる物語です。



幕末、藩の砲術指南役とくれば、「八重の桜」の八重さんのように、幕末の動乱に活躍する話かと思っていましたが、まったくそんなことはなく「諫早菖蒲日記」では、彼女の周りの日常が綴られているだけで、さしたる大事件は起こりません。

けれども、読み始めると夢中になってしまいました。

戊辰戦争のような、国を巻き込む大事件はありませんが、その当時、諫早で起こった大小の事件が綴られていきます。本明川の氾濫、主筋に当たる佐賀藩からの圧政、志津の家とライバル関係にある砲術家の台頭…。

淡い恋心、新しい矢絣の着物が欲しくて駄々をこねたり、母親に内緒で河岸を観に行ったりと、ちょっとおてんばな様子や、大砲の影響で耳の遠い父親の耳がわりとして、来客の対応をするうちに、世情にもたけていくようすなど、志津の姿がいきいきと描かれます。

考えてみれば、日本中の武士のだれもが、幕末の世情に関わって戦や暗躍をしていたわけではないんですよね。

大きな出来事はおきないけれど、なんだかとても愛おしい物語でした。




そういえば、「武士の家計簿」も幕末だけど、大きな事件が起こるわけではなかったっけ。

JUGEMテーマ:オススメの本


レビューポータル「MONO-PORTAL」

2019.05.25 Saturday

忘れられた作家の、忘れられない随筆『小さな町にて』野呂邦暢

野呂邦暢という小説家をご存知でしょうか。野呂邦暢は昭和49年に「草のつるぎ」で芥川賞を受賞。「諫早菖蒲日記」など名作を残すも、40代の若さで急逝。今では古本マニアや関係者以外からは忘れられている作家です。

『小さな町にて』は、野呂邦暢の故郷・諫早で過ごした少年時代、浪人と称して読書と映画三昧の京都時代、仕事を転々としていた東京時代を、作家になった現在から振り返るかたちで書かれています。

私は古本屋を舞台にした映画『森崎書店の日々』でその名前を知り、随筆『小さな町にて』を読んでみたのですが、これが本当に素晴らしくて、なんど読み返しても飽きないのです。



知識を貪った時代


『小さな町にて』の文章からは、戦争からの開放感とそれまで抑圧された知識を求める熱量、それがビシビシと伝わってきます。モノはなくとも精神が飛躍する、豊かな時代がそこにはありました。

この本の中で私が1番、感銘をうけたのが野呂邦暢の叔父のエピソードです。電電公社(現在のNTT)に勤めていた叔父は戦争と家庭の事情で進学をあきらめたものの、本とクラッシック音楽を愛したインテリでした。

「ミネルバのフクロウは夕暮れに飛び立つ」という言葉の出展を調べるために事典を読み漁り、図書館に何度も通います。筆者が「なぜそんな(役に立たない)ことをするのか」と問うと叔父は「ただ知りたいからだ」と答えます。

今だったら「OK Google」か「Hey Siri」で1秒もかからないのに、昭和20年代では大変な苦労をしないと答えにたどり着けない。

まるで飢えを満たすように、知識を貪り、自分の物にしたいと切望する熱量が、デジタルに慣れてしまった現代の私からすると、とても衝撃的で感動さえ覚えました。

「ミネルバのフクロウは夕暮れに飛び立つ」をGoogleで検索してみた結果


一瞬でわかってしまうのは、便利だけれど、どこか寂しい。
「ミネルバのフクロウは夕暮れに飛び立つ」をGoogleで検索してみた結果


本と珈琲と、音楽の青春


野呂邦暢の青春時代は、本と珈琲と音楽で占められていました。貧乏で思うように本が買えなくても、古本屋で手頃な本を探しては喫茶店で一日中本を読み、名曲喫茶でクラシック音楽を聞きまくる。ときには友人たちの下宿で文学や芸術について夜通し話し込む。

社会生活にかかわらず、好きなものをひたすらインプットするだけの時間は、なんて贅沢なんだろう。おとなになってからはしみじみと思います。それは、作者も同じだったんじゃないかな。


山王書房店主・関口良雄


『小さな町にて』の中には、作者が出会った個性豊かな人々が描写されています。(名曲喫茶の常連紳士が路上生活者だったり)中でも印象深いのが、東京・大森の古書店・山王書房の店主とのエピソードです。

山王書房の店主関口良雄氏は俳人でもあり、当時の作家たちとも親交が熱く、文章にも秀でた方で、若き日の野呂さんはよく本をまけてもらっていたのだそう。

実は、山王書房店主・関口さんの随筆『昔日の客』にも野呂さんが登場します。作家になり、ふたたび山王書房を訪れた野呂さんでしたが、関口さんは当時のことをあまり覚えていなかったらしい…。

それでも「昔日の客」として再会を喜んだ文章が綴られています。

わたしはこういう、本が「つながる」エピソードが大好きなんです。ひとつの本から別の本へ、読書の世界が広がっていきますから。



JUGEMテーマ:最近読んだ本



JUGEMテーマ:オススメの本



2019.05.23 Thursday

首かけタイプは両手が使えて便利!「ハンズフリー ポータブル 扇風機 WFan」

昨年の猛暑は扇子やハンカチだけでは対応できなかったので、今年は両手が使えて便利な首掛けタイプの扇風機、ハンズフリー ポータブル 扇風機 WFanを使ってみました。

ハンズフリー ポータブル 扇風機 WFan 使用感


首かけの扇風機デメリット


・少し重い
・角度を間違うと髪の毛を挟む
・微風でもあんがい音が大きい

首かけの扇風機メリット


両手が使える
・手が疲れない!
・持ち運びが便利!

首にかけたハンズフリー扇風機

いやもう、両手が使えて持ち運び便利ってだけで、数々のデメリットを凌駕してます(あくまで個人の感想です)便利!




ハンズフリー扇風機の収納法


このように携帯に便利な首掛けハンズフリー扇風機ですが、仕事先や、静かな場所などではずっと首にかけたままというわけにもいきません。そういう時に収納しておけるものがないかな…と思ったところ、100円ショップのクリアファイルケース(A4)がジャストフィット!

このままカバンに入れておき、必要な時に出して首にかけて使えます。

ハンズフリー扇風機の収納法

JUGEMテーマ:夏の暑さ対策



2019.05.19 Sunday

OSが違うんだから、話が通じないのは当たり前。

人気漫画「逃げるは恥だが役に立つ」の番外編で、登場人物の風見さんが「わかりあえない人はOSが違うと思っている」という意味のセリフを言ってて、ほんとそれ!

「逃げるは恥だが役に立つ」番外編
みくりの伯母、百合ちゃんと、年下の恋人風見さんとの、ちょっとドラマにできない内容のお話です。

EKiss 2017年4月号[2017年2月25日発売] [雑誌]




OSが違うということ


OSとは、オペレーションシステムのこと。パソコンで言うと、WindowsとMacintosh、スマホならiPhoneとそれ以外というところでしょうか。「逃げ恥」の風見さんはシステムエンジニアなので、こうした例えが出たのでしょうね。

これらのOSがは使えるアプリも違うし、データの遣り取りをすると文字化けをしたり、いろいろな不具合を起こすことが多いのです。

人間同士でも、人の話を聞かなかったり、相手が傷つくような言葉を平気で投げつけたり、思ったことをそのまま、忖度無しで投げつけてくる人がいます。

正直「なんで??」と思いますが、そもそものシステムが違う、と思えばむかつきはしますが納得はいくかなと。人間関係もシステムとしてとらえれば少しはストレスが減るかも。

理解するほどおもしろい! パソコンのしくみがよくわかる本

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2019.05.18 Saturday

もしも写真の中に入れたら…『銀塩写真探偵 一九八五年の光』ほしをさなえ

もしも写真の中に入れたら、あなたは何を見てみたいですか?
亡くなってしまった懐かしい人、撮影当時の風景、あるいは思い出の品…。
銀塩写真探偵 一九八五年の光 』の世界では、特殊な状況下でだけ写真の中の風景に入ることができます。

一見、荒唐無稽な設定と思われるかもしれませんが、詳細な現像技術や撮影の描写と、ほしおさなえ先生の情景描写がすばらしくて、読んでいるといつの間にか私たちも写真の世界へ吸い込まれてしまいます。

銀塩写真探偵 一九八五年の光 (角川文庫)

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『銀塩写真探偵 一九八五年の光』あらすじ


陽太郎は高校の写真部の掃除中にカメラマン辛島弘一の作品に出会う。モノクロの、影を写したようなその写真は、弘一によれば「光」を写した写真・フォトグラム(印画紙に直接ものを置いて感光させる技法)だという。

弘一の作品とフィルム(銀塩)写真に惹かれた陽太郎は弘一に弟子入りする。

ある日、陽太郎は弘一のアトリエで写真の引き伸ばし機を作動させると、そこは写真の風景の中だった。陽太郎は写真の中で弘一の姪・杏奈とともに行方不明の弘一を探すことに。

フォトグラムの写真


ものの形が際立つものや、ぼかしや色が加えられたアーティスティックな作品など、光と影だけでもさまざまな表現方法があって驚きました。





銀塩写真探偵とは


タイトルにもある「銀塩写真探偵」とはどんなものなのか。
写真の中で再会した弘一によると「モノクロフィルム、特定の引き伸ばし機、一枚の写真でその中に入れるのは一度きり、写真の中に干渉はできない」など、さまざまな制約があるものの、撮影された日時のフィルムに映っていない場所にも行くことができるのだそう。

弘一もこの秘密を受け継いだため、「使い方」は知っていても「どうして」そうなったかは謎のまま。でも、その日、その時にもどって確かめたいと願う人は少なからずいて、そうした人々のために写真の中に入る「探偵」をしていました。

写真というのはある意味、タイムマシンなのかもしれない。写真を見ればその時の風景や一緒に写った人たち、さまざまな思い出が蘇りますから。シャッターを押した時は気がつかないのだけれど。

もし、私が写真の中に入れたら、学生時代のゼミ旅行に行きたいな。写真に凝っていた友人たちが撮ったモノクロの写真もあるので。

ほしおさなえ作品感想


『活版印刷三日月堂 星たちの栞』
『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』
『活版印刷三日月堂 海からの手紙』
『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』
『菓子屋横丁月光荘 歌う家』

JUGEMテーマ:最近読んだ本

2019.05.09 Thursday

ドラマ「チャンネルはそのまま!」が最高だった

いやもう、最高でしたよ。「チャンネルはそのまま!」キャスト・スタッフ最高の人々が真面目にバカをやってる感じが面白かった〜!

HTB50周年記念ドラマ「チャンネルはそのまま!」は、HTBをそのまま舞台にテレビ局で働く人々を描いた佐々木倫子さんの漫画を原作に、「水曜どうでしょう」の藤村D、嬉野D、「踊る大捜査線」の本広監督などがタッグを組んで放つ最高におバカで熱いお仕事ドラマです。

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特に私好みのポイントはこんな感じ。

藤やんの人脈相関図キャスティング


まず、登場人物のほとんどが藤やんこと藤村D(と嬉野D)の人脈ww 水曜どうでしょうのミスター、大泉洋、TEAM NACSの面々、オクラホマなど身内みたいなOFFICE CUEのタレントさん多数出演(小橋亜樹さんもいた)

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・監督の本広さんは映画「幕が上がる」で藤やんを起用、そこで共演したももクロの百田夏菜子さんカメオ出演
・藤村DたちがDVDをプロデュースした劇団・ヨーロッパ企画メンバーを随所に配置、いい味出している
・ミスターさんの劇団(藤やんも出演)OOPARTSで共演している演劇集団キャラメルボックスから、大内厚雄(デスク)さんと実川貴美子さん(アナウンサー)出演。


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藤やんが人脈に声かけまくって「出てくれよぉ」と口説いたのかなww
残念だったのは嬉野Dと親交のある「シャープ」や「タニタ」公式の人とか、会社が協賛だったりしたらもっとよかったかも。

芳根京子さんの振り切れ具合がいい!


藤やん人脈とは別に、ヒロイン雪丸花子には芳根京子さん。その振り切れたバカっぷり(褒めてる)に、朝ドラのヒロインであることを忘れた…。役への入り込み方がすごいし、怪物(褒めてる)大泉洋との二人の演技のときも負けてなかった。

朝ドラ「べっぴんさん」で共演した、ももクロの百田夏菜子さんとのからみで「どっかで会ったことない?」のくだりは楽しかったなあ…

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佐々木フォント(原作者佐々木倫子さんの書き文字)を、テロップで再現


佐々木倫子さんの漫画の面白さのひとつに、漫画のコマ内に書かれた文字があります。モノや人、状況の説明、心の叫びなどが縦書きの文字であらわされるのですが、それがユーモラスで独特の雰囲気があるんです。

有名なところでは『動物のお医者さん』でシベリアンハスキーのチョビや猫のミケのセリフなどがこの方式で書かれています。

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それをそっくりそのまま、ドラマでも表現。雪丸へのツッコミや、技術部マスターの間違い探しなど、いいところでこの佐々木フォントがいい仕事をしてくれます。


おまけ 関東放映権をゲットしたテレ玉すごい


関東での放映はHTBの系列のテレ朝か、U局としても報道とアニメとバラエティのMXTVか、イケメンとおしゃれバラエティのTVKあたりかと思っていたら、まさかのテレ玉!(褒めてる)

いや実は、すごいんですよテレ玉って。そんなテレ玉がみごと「チャンネルはそのまま!」放映権を射止めたってところも地方発信のドラマらしくていいなと思うのですよ。

・ももクロのライブをまるごと放送
・最初、東京でハマらなかった千鳥をいち早く起用
・正月には「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」という奇祭が放送される
・一般人がテレ玉で流れる「私CM(わたくシーエム)」を作れる
・一周回って今見ると新鮮な昔のドラマを放送「29歳のクリスマス」「王様のレストラン」(チャンネルはそのまま!のセリフ「いいものは時間がたっても面白い」を実践している…)

マスコットキャラクターは「テレ玉くん」うたはヒャダイン作曲。

テレ玉くんのうた

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2019.05.06 Monday

『鹿の王』続編『水底の橋』上橋菜穂子

鹿の王』の続編、『水底の橋』を読了。今回の『水底の橋』は、前作『鹿の王』以上に医療と人の命のありかたについて掘り下げられています。

『鹿の王』では、オタワル医術と清心教医術、次期皇帝選びなど、政権争い部分が未解決のままでしたので、続編で読めるのを楽しみにしていました。
『鹿の王』感想→



『水底の橋』あらすじ


帝国・東呼留の領土となった元アカファ王国。古き王国オタワル貴族の血をひく医術師のホッサルと恋人兼助手のミラルは、交流のある清心教医術師・真那から、故郷の安房那領に誘われる。

真那の姪は難しい病を抱えており、清心教医術よりも技術的に優れたオタワル医術で診察を受け、ホッサルとミラル、従者のマコウカンは安房那へと旅立つ。

一方、オタワルの情報機関「奥仕え」たちは、東呼留帝国の次期皇帝選びがオタワル医術の進退を左右するため、安房那へも探査の糸を巡らせてゆく。

安房那への旅でホッサルは、オタワル医術のライバルともいうべき清心教医術の源流を探ることになり、そのため次期東呼留皇帝選出にともなう政権争いに巻き込まれていく。



体を救う医術、心を救う宗教


清心教医術というのはチベット仏教の医術に似ているなあと思いました。チベットの医術も症状によって治療と薬が決まっていて、もう助からないという人には正直に死期を告げて、生きている間に功徳を積むよう諭します。

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助かる方法があるのなら、最後まであきらめないのがホッサルのオタワル医術で、緩和ケア的な治療と看護で安らかに逝かせるのが清心教医術なんですね。

ホッサルはこれまで技術の向上だけに力を注いで来ましたが、清心教の心を救おうとする治療について一目置くようになったのではないかな。

つらい治療を続けて少しの寿命を得るよりは、安らかに痛みのない余命を生きたいという人もいるはずですから。

医術と宗教というのは、どちらか一方でもだめで、両方がバランスよく並び立てればいいのですが、現実世界でも、この世界でも権力や政治がからむため、なかなかうまくいきませんね。

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『水底の橋』とは


このタイトル『水底の橋』とは、果たしてどんな意味がこめられているのでしょう。文中、ミラルの父で橋梁工事の職人・ラハルが「水底に沈んでも形を変えず、連綿とつながっている橋」として紹介しています。

それは、宗教と合体し、時代とともに変化するも、その魂は始祖から受け継がれている清心教医術を指しているようですが、私はホッサルとミラルの関係にも当てはまるのではないかな、と思うのです。

身分も立場も違う(おまけに初恋を引きずっている)ホッサルとミラルの不安定な関係、ですが、心の奥底でぎっちりとつながり離れることはないのだと。

まあ、今回思い切りがよかったのはミラルですね。彼女の行動が突破口を開いてくれます。男はいつも、一歩遅れるなあ、どの世界でも。


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