2013.01.27 Sunday

若い世代がつくる、新しい革命 [舞台] 飛龍伝

平均年齢24.75歳という若い俳優陣が挑む、つかこうへい作、中屋敷法仁演出の舞台「飛龍伝」。先ほど千秋楽公演を観終わりました。役者さんたちの演技も、演出も、ダンスも、歌も、舞台装置も、BGMも、何もかもがすばらしかった。

私はあまり、お芝居で泣ける方ではないのですが、「泣くもんか」と思っていても、気がつくと自然と涙が溢れてしまいました。役者さんたちの演技が、空間を突き抜けて、私の心と体に入り込み、内側から揺さぶられた、そんな感じ。もしかして、「シンクロ」ってこういうことを言うのかな。

役者さんたちの熱演はどなたもみな素晴らしく、特に主役の2人、玉置玲央さんと黒木華さんの演技がすばらしかった。玉置玲央さんの山崎一平は、愛らしく、キュートで「可愛げ」があり、神林美智子を不器用にも愛し抜く人。神林美智子役の黒木華さんは声がすごくきれいで、しなやかな体。革命、裏切り、愛、使命、それぞれのシーンごとに声も体も変化していく。2人のラブシーンは、切なくて愛おしくて、その愛憎が、思いが、ビシビシと伝わってくるのです。

2人にからむ、桂木順一郎役の間宮祥太朗さん、物語の当初、ハンサムで自信家なエリートぶりを発揮していた桂木が、どんとん醜く、落ちていくさまは圧巻でした。それをイケメンの間宮さんがやるから、その壊れっぷりがよけい伝わってくるんです。その他ネズミ役の橋本淳さん、キャラメルボックスの多田直人さんなど、演技力に定評のある役者さんたちが、弱く、醜く、愛おしい男たちを演じていました。一人ひとりの演技が本当に素晴らしい。

中屋敷「飛龍伝」は舞台装置も素敵でした。美智子と一平のシーンでは、照明がまるで光の森のようで、愛し合うふたりを、優しくつつみこむんです。また、セットはほとんどなく、中央に円が書かれたのみですが、このシンプルな円に、役者さんたちの表現が加わると、どんな凝ったセットよりも「語って」くれるのです。

円の中には、同じ思い、同じ立場の同士たち、恋人たちがいる。しかし、その円は、完璧なものではなく、人の思いはもろく、すぐに円の中と外、立場も感情も入れ替わってしまうのです。

「飛龍伝」は役者さんたちが全身全霊をかけた舞台でした。
そんなものを見せられたら、観客側も無事では済まされません。観終わったあと、しばらく手の震えが止まりませんでした。すさまじいお芝居でした。でも出会えてよかった。魂を揺さぶられるって、きっとこんな感じだ。

私は初めてこのチラシを初めて見た時、「あ、絶対面白い」と直感が走りました。果たしてその通りになりました。私はこのお芝居をずっと忘れないでしょう。
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会場にはたくさんのメッセージが。私も書かせてもらいました。(*´∀`*)
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芝居の挿入歌のひとつ、相対性理論の「四月革命」。
歌詞もシンクロしてるんです。
兎角カクカク革命前夜は街のにぎわい恋のロマネスク
奇怪カイカイ開戦前夜に迫り来るくる狂った結末

現代のポップな楽曲と革命が絶妙にマッチしていました。

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2012.12.19 Wednesday

[朗読劇] しっぽのなかまたち

朗読劇「しっぽのなかまたち」を観てきました。
朗読劇は前から興味があったのですが、行く機会がなく、お芝居と朗読がどう絡んでいくのかが楽しみでした。朗読劇とはいうものの、役者さんたちはそれぞれ少ない動きのなかで最大限に表現されていて、普通のお芝居と変わらない感じです。最後のお話なんて、台本をおいて走りだしちゃったり、アクションまであっったし、お客さんと一緒に行うイベントも楽しかったです。

イケメン俳優さんとかわいい女優さんたちが動物に扮する姿が、愛らしくて、観ているこっちもずっと笑顔でした(*´∀`*)

お芝居は3つのお話から構成されていました。

彼女の飼い犬と、ヘタレな鉄ヲタの彼氏の体が入れ替わってしまうお話
彼氏と犬が入れ替わってしまうことで、トイレやエサのカルチャーギャップなどでいろんなドタバタが起こります。
犬側の視点からの飼い主への思いと、彼氏への文句(?)は、三浦しをんさんの「きみはポラリス」を思い出しました。自分がいちばん愛されているし、飼い主を愛していると自負している犬も、最後は彼女の幸せのために、彼氏のことを認めようとするんですね。犬の愛情は、実は人間が思っているより、ずっとずっと深いのかもしれません。


猫との絆のお話
元ノラ猫のコタロウは、数年前に飼い主のコユキ(男)に、無理やり飼い猫にさせられたと嘆くツンデレ猫。そんなときコユキがまた猫(コハル)を拾ってきた。2匹と1人の暮らしにも慣れた頃、住んでいたアパートが取り壊されることになり、コユキは引越し先を探すものの「一匹」だけという条件だった。それを知ったコタロウは「自由になる」といって家出をする。
たぶん、コタロウはコユキとコハルの事を思って家出したんだろうなあ。゜・(*ノД`*)・゜・必死で探すコユキ。「親が子ども(猫)を捨てられるわけないだろう!」のセリフがよかった。ペットを飼うということは、それだけの愛情と責任を背負うってことなんだよな。もし私がアパートの大家になったら、猫2匹飼ってもいいって条件つけるよ…。

保健所でのお話
最初、俳優さんたちがなんで学ランなのかな?と思っていたら実際に授業が行われました。教師は老猫。保健所に引き取られた犬たちは、明日くる人間たちに引き取ってもらうため、猫から「人間に愛される」ための授業を受けることに。俳優さんたちが劇場を動きまわったり、お客さんたちと掛け合いをしたり。台本には毛皮としっぽがついていて、うれしいとそのしっぽをユラユラさせるところが可愛かった(*´ω`*)
みんな、良い人にもらわれるといいなあ。意外でグッとくるラスト、よかったなあ。

アフタートーク
ここでは実際に、ペットを飼われたことのある方がペットへの思いを書いた手紙が朗読されました。
朗読は橋本淳さん。橋本さんの抑揚があって、よく通る声は、飼い主の手紙がひとつの物語となりました。ちょっと泣けてしまいました゜・(*ノД`*)・゜・トークでは役者さんたちのペット談義。ほかの方々は全員、犬を飼っていたり、身近に犬がいたことがあるそうですが、橋本さんは「ハムスター」。なぜかそこで笑いがww「そこ笑うトコじゃないですよ!」と橋本さんツッコミ。


わんことにゃんこと、イケメンと美人さん。なんという破壊力…(*´Д`)


「しっぽのなかまたち」をみると、動物たちがより愛おしく感じます。動物を飼いたくなります。でも、私の家はペット禁止、せめて動物を保護する団体へ寄付をしようと思います。これもご縁だと思うので。

会場で配っていたHappy Paws〜ハッピーポゥズ・幸せへの足跡〜のホームページ。保健所から救出された犬を、新しい飼い主へ譲渡することを目的とした団体です。
Happy Paws〜ハッピーポゥズ・幸せへの足跡〜


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2012.12.05 Wednesday

[舞台] 有川浩×キャラメルボックス=最高の舞台 「キャロリング」

演劇集団キャラメルボックスのお芝居「キャロリング」を観てきました。
すばらしいお芝居でした。どのシーンが、というより、そのすべて、登場人物すべてが愛おしいんです。だからあとから(´;ω;`)ブワッってね、なるんですよ。

物語は12月、子供服の販売と託児施設を営む会社エンジェルメーカーは業績不振で年内いっぱいで解散。同僚の大和俊介と折原柊子はかつて恋仲で将来を誓い合ったが、大和は過去の虐待のトラウマから、ふたりの言葉がすれ違い、別れてしまう。

託児施設を利用している航平は、別居中の父と母を仲直りさせたくて、柊子に無理をいい、父親の職場の整骨院へ連れて行ってもらうことに。しかしその整骨院には赤木ファイナンスという質の悪い男たちが借金の取り立てにきていた。航平の家族の問題は、やがて大和や柊子たちをも巻き込み、意外な方向に進んでいってしまい…。


有川浩×キャラメルボックス


舞台「キャロリング」は、作家の有川浩先生がキャラメルボックスのために書きおろしたお芝居で、有川ファン、キャラメルボックスファンには、すごくうれしい。原作をいつくしみながら、演劇として表現してゆく、そんなキャラメルボックスと、有川浩先生がタッグを組んだこの作品「キャロリング」は、有川テイストあふれるセリフと、役者さんたちの創りだす世界がぴったりと融合して最強のマリアージュ(組み合わせ)に仕上がっています。

物語の随所に有川テイストにあふれたセリフがでてくるのも、ファンにはうれしいところ。「おしゃべりしながら歩いて、お互いの事を話しながら、どんどん宝物が増えていく」ってセリフが好きです。(*´∀`*)愛しい相手のことを知りながら歩くだけで満たされるのは、お互いの愛情が深いってことだもの。

ほかにも「不幸のくらべっこをしてもしょうがない」とか、時に優しく、時に心を突き刺す有川ことばを、役者さんたちが血肉を通わせてくれているのです。純粋な演劇空間、そんな言葉が浮かびました。


阿部さんと畑中さん


主人公、大和俊介を演じた阿部さん。いやー、かっこいいですね。大和のような男性が本当にいるんじゃないかと、それくらい、役にぴったりと沿っていた感じがします。ほかの役者さんたちももちろんなんですが、阿部さんと役のシンクロ具合が半端無いんですよ。

そして畑中さん!以前観た「トリツカレ男」のジュゼッペのイメージが残っていたので、今回の真逆な役はびっくりでした!でもすてきでした。

阿部さんですが、舞台後のあいさつで「僕が言うのもなんですが、平日の昼間にこんなに集まっていただき、みなさん、お仕事大丈夫なんですか…?」いやいや、大丈夫ですって!ちゃんと休みとって来てるんですから!(;´Д`)

私を含めみなさんきっと、キャラメルボックスを見るために一生懸命働いて、都合をつけてわくわくしながら会場に来ているんですよ(*´∀`*)

観客を喜ばす工夫


キャラメルボックスは観客を喜ばすことに長けた劇団だと思います。前説の「観劇ガイド」ではキャロリングに関する用語や有川浩さんの作品情報、クリスマスソングとキャロルの違いなど、豆知識を笑いを交えて解説してくれました。

また、今回特別なプレゼントとして、有川浩さんが書きおろした「あの人からの手紙」をいただきました。これは「物語のその後」ということで、登場人物たちが出した手紙が入っています。彼らのその後を想像しながら、手紙を読んだらまた(´;ω;`)ブワッってなっちゃって…。

「キャロリング」チラシとあの人からの手紙
「キャロリング」チラシとあの人からの手紙

クリスマスバージョンの「みき丸」がお出迎え。
キャラメルボックスマスコット みき丸

有川浩先生の原作「キャロリング」。
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演劇集団キャラメルボックス舞台感想


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ナミヤ雑貨店の奇蹟
多田直人案 第2回発表会『ごー+(ぷらす)』
『隠し剣鬼ノ爪』、『盲目剣谺(こだま)返し』
トリツカレ男
クロノス・ジョウンターの伝説/南十字星駅で
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2012.11.14 Wednesday

[舞台] ベッド&メイキングス 「未遂の犯罪王」

ベッド&メイキングスの舞台「未遂の犯罪王」を観てきました。

「ベッド&メイキングス」とは、脚本家・演出家の福原充則(ピチチ5)と、俳優・富岡晃一郎によって旗揚げされることとなった劇団。「サルでもわかる哲学」をテーマに、矛盾だらけの世の中を、ちょっとだけ生きやすくすべく立ち上がった、照れ屋の理想主義者、二人組。

このベッド&メイキングスの紹介文と、「未遂の犯罪王」という、矛盾したタイトル。これだけの知識で観てきたのですが、これがもう、大当たりのお芝居でした(*´∀`)ノ 
なぜ「未遂の犯罪王」なのかというと、それはお芝居が進むにつれ明らかになっていきます。

まず最初に裸のおっさん3人組が出てくるΣ(´゚д゚`)!
山梨なのになぜかウエスタン…?さびれたドライブイン、その2階では娼婦・麻子が商売をしている。麻子の常連の警察官、ドライブインに集まる地元の人々、町の観光協会職員、そこへ銀行強盗をしているという兄を探す弟が現れ…。
「未遂の犯罪王」はその世界観に驚きっぱなしでした。舞台装置も面白いし、役者さんたちの演技もぶっ飛んでいて、でも全体が噛み合っていて。あっという間の2時間弱。

特に野口かおるさんの娼婦麻子がもうかっこよくて!(*´∀`)ノ 飯屋の2階で娼婦が商売なんて、まさにウエスタンな設定だわ(^^)男たちを振り回し、テンション高く、時にかわいく、時に凶暴、そしてそのセリフはけっこう核心をついているのです。野口かおるさん、どこかでおみかけしたと思ったらザ・プラン9の月刊コント8月号に出演されてたんですね。その時もモテ役で、正直一部の芸人さんより面白かったのを思い出しました。

今回のテーマは「想像」なのかもしれません。新しい男とのあれやこれやを想像して去っていく女と、想像をしないことで毎日をやりすごす男。想像って人間だけにしかできないものなのだそうです。楽しくて大笑いして、でもセリフはちょっと考えさせられる、そんなお芝居でした。(哲学だからね)

富岡晃一郎さんが描いた相関図。パンフレットもデザインがかっこいい。楽しめる、すてきなパンフレットです。
ベッド&メイキングス未遂の犯罪王
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2012.09.27 Thursday

[舞台] 阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ

本多劇場に舞台、「阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ」を観てきました。
いや、もう、すごい。

舞台の間は役者さんたちの演技に圧倒されて、ただただ受け止めているだけで精一杯。
舞台が終わってようやく、考えることができた。
演劇というのは、役者さんがその場で発するエネルギーをうけとめているせいか、観ている方も終わったらどっと気が抜けてしまうのね。正常な思考に戻るまで時間がかかる。

さて、「阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ」ですが…。コメディと聞いていたけれど、普通の「笑い」ではなかったなあ。演劇的表現については、観劇初心者の私には難解で引き気味な箇所もあったけれど…。
でも、観てよかった。いろいろ考えさせられた。

舞台は北関東のとある村。
金物屋を営む小峰春彦(わけあって入院中)父親の夏彦、親友の田辺実、夏彦と付き合っている実の姉・道子。道子の店の常連で、母を殺されたのになんだか明るい原田兄妹。万引きの常習犯で虚言癖の池田。
平穏な村に起こる通り魔殺人。たったひとつの手がかりはネジだけ。
事件と平行に、田舎特有の複雑な人間関係や人物たちの考えが複雑に絡んでいき、やがて…


私は北関東の出身なので、行き詰まってる人間関係とか、なんかよくわからん不安とか、駐車場のある居酒屋とか(笑)、そういう狭い空間での閉塞感みたいなの、すごく感じました。駒木根さん演じる妄想癖の池田なんて、昔はああいう人、町に一人はいたもの。
この物語は日本の田舎版「ツイン・ピークス」なんだそうです。うん、確かに。
いろいろな登場人物が、それぞれの立場と感情で物語を作り上げていってる。意味がありそうに見えて実はそうでもないのか、いやいや…。思考の泥沼にはまる展開。役者さんたちがみんな素晴らしくて、完璧なピースがぴったりはまっていました。

阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ

タイトルにちなんで蜻蛉のてぬぐい持参。観劇中、ずっと握りしめてましたよ…。息が抜けないお芝居でした。
蜻蛉手ぬぐい

まだ公演中なので、ネタバレ感想は隠しときます。
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2012.07.10 Tuesday

[舞台]温室 

難解で不条理、でも目を離せないほど惹きこまれてしまった舞台「温室」。観終わった後はしばらく手の震えが止まらなかった。今までに見たことのない世界でした。

劇場に入ると、客席を挟んで中央に舞台が設置され、それが回転してゆく。
役者さんは回転する舞台に立ちながら演技をするため、観客は様々な角度から芝居を見ることができます。
(そのため席番号が複雑で、他の人が私の席に座っていて座れない!(゚д゚)!というトラブルも。)

【物語】
クリスマスの日、閉鎖された「施設」で責任者ルートは部下ギブスから「患者」の1人、6457号が死に、6459号がが子どもを産んだと聞かされる。秩序を重んじるルートは、妊娠させた犯人を突き止めるように命じるが…。複雑に人物たちが絡みあい、物語は奇妙な方向へ進んでいく。


閉鎖、制約された空間の中での人間模様が好きです。
登場人物たちは、与えられた数少ない情報の中から想像を働かせ、迷い、時に間違った道を選んでしまう。
でも物語の外から俯瞰できる観客は、そこで「神の視点」を手に入れることができる。
けれど、「温室」はそうじゃなかった。観客は「神の視点」を取り上げられ、登場人物たちの複雑なセリフに翻弄され、気がつくと登場人物たち以上に迷宮に迷い込んでしまう。一瞬たりとも気の抜けない舞台でした。

・登場人物のセリフ
セリフは常に印象的で抽象的。特に人物に対する説明は複雑。
Aという人物の話なのに、その特徴は時にBという人物のことを表しているようであり…。

・生贄の子羊
青年ラム君が実験台の配線につながれ、人体実験をされるシーンは「未来世紀ブラジル」のラストシーンを思い出してぞっとしました。拷問ともいえる人体実験の後、ラム君は拷問後ずっと舞台におり、うつろな表情をしています。それは生贄の子羊(「ラム」は多分、キリスト教的な「子羊」の意味があると思うのだけど。)のようでした。

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新国立劇場・小劇場前。池の周りは心地良い風。ステキな劇場です。

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2012.06.22 Friday

カンゲキバナシ(観劇話)

観劇について。最近、ご縁があっていくつかの舞台を観る機会がありました。
その時に思ったことや感想など。

演劇・舞台というのは、ちょっと敷居が高いけれど、一度経験してしまうと結構ハマる。
やはり、舞台は観に行くまでに勇気がいります。お金も時間も場所も、映画などより制約が多い。
それでも勇気を出して観に行くと、役者さんたちが目の前で繰り広げるガチの演技と、お芝居の世界に夢中になります。


舞台の前知識を持たずに、観に行ったほうが面白い。
最近の舞台はネットなどである程度、あらすじや詳細がわかりますが、あまり前知識を持たずに観に行った方が面白いです。

映画などはホームページやテレビの宣伝で、オチ以外のほとんどのストーリーがわかってしまったり、予告編を作りこみすぎて本編がいまイチだったりと裏切られることが多いですが、舞台は大きいもの以外、文字での「あらすじ」くらいしか情報がありません。けれど、情報が少ない分、どんな展開になるのか、そんなわくわく感が毎回あります。そして、前情報が少ないほど面白かったりします。


もちろん当たり外れもある。
昔、知人の紹介ではじめて、いわゆる「小劇団」のお芝居を観に行きました。
お芝居自体は面白かったのです。
ただ、劇団のチラシに役者さんのコメントが掲載され、なかなか凝ったつくりだったのですが、内容は「私は家族とケンカになるくらい練習頑張った。」「凶悪犯の役の話を町ナカでして周りがドン引き♪」など、「こんなに努力したのよ。ホメてホメて♪」的なことが書かれて、観客を楽しませるというより、客が褒めること前提な感じでした。

話は面白いのに、役者さんたちがそれぞれの役を主張しすぎていて(「引く」って演技が存在しない)あとで聞いたら劇団経営も有川浩さんの小説「シアター!」のように大雑把だったらしいです。ただ、たまたま私がみた芝居がそうであっただけで、すべての小劇団がそう、とうわけでは決してないとおもいます。
でも、それからは少し舞台演劇から足が遠のきました。


「〜目当て」で行くのも、また新しい世界が広がる
最近は、役者さん目当てで舞台を観に行きます。それが芝居を観ようと思ったきっかけになりました。面白いことに、役者さん目当てで観に行ったのに、いつの間にかお芝居の物語や世界観に引きこまれて、そちらの方が面白くなってしまうこともしばしば。新しい世界が広がります。


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2012.06.20 Wednesday

[舞台] スピリチュアルな1日

NON STYLE石田さんが座長をつとめる舞台「スピリチュアルな1日」を、台風直撃にもかかわらず観て参りました。すばらしかったです。観てよかった。

ラーメンズ片桐仁さん、ヨーロッパ企画諏訪さん、劇団プレステージから今井くん、猪塚健太くんなど、個性的な実力俳優揃い。これで面白く無い訳がない!

物語
TVディレクターの三井と後輩守山は、心霊特集番組の映像不備のため、片桐さん演じる心霊カウンセラー・徳大寺を部屋に呼び撮り直すことに。実は三井の部屋は前の住人が変死した「ワケあり物件」。
そこへ近所の雨宮夫妻が乱入し、さらには三井の部屋の地縛霊まで出現してしまう。
一方、三井の憧れの先輩・あすみも謎の天使とともに三井の部屋を訪れていた。事故で死んだあすみは、三井の未練を断たないと天国に行けないといわれ、霊能者を巻き込んで三井に思いを伝えようとするが…。

NON STYLE石田≒座長・石田さん
いや、もう石田さんがすばらしかったです。演技がほんとすばらしいの。ラストシーンでは私もですが、泣いている人たち多数いました。(*ノД`*)・゜・三井がどれだけあすみのことを思っているか、どれだけ会いたいと願っているかが痛いほど客に突き刺さるんです。
このお芝居では、完全にNON STYLE石田を封印して挑んでいるのが伝わってきました。お辞儀のしかたひとつでも、漫才の時と、座長としてのものは違うんです。あらゆる面で座長として神経を行き届かせている、そんな気がしました。漫才師NON STYLEが好きな私は、寂しいような、新しい面をみれてうれしいような。でもこの経験がまた面白いものにつながっていくのだろうな。

個性派ぞろいの役者さんたち
・天使役の今井くん。ひょうひょうとした天使役がハマっていた。いい存在感。
・諏訪さんの演じた雨宮の旦那さんは、ある意味物語のキーマンなのに、本人まったく自覚なし。猪塚健太くんとのからみいいな。テレビに出たいがために、奥さんとともに撮影を引っ掻き回します。諏訪さん、イメージよりでっかい人でした…。
・吉本菜穂子さんの奥さん役もよかった。ハイトーンと絶妙な間の取り方が最高。実はかなりの酒豪らしい。
・インチキ霊能者、もうそのものにしか見えなかった片桐仁さん。さすがの存在感でした。すごい人なのに、その日に限ってヒロインの名を間違えるという失態を…。


アフタートーク
USTREAM配信ではおなじみ劇場版「スナック スピ子の1日」が開店。実際飲んでるし(^^;)とはいえ、スピ子の今井くんよりも、石田さん、片桐さんが話を回していました。
台風サービスなのか、お客さんの質問コーナーも。舞台裏では、石田さんの考案ゲームや、芸人モノマネで盛り上がる。ちなみに石田さんは「ですよ」のモノマネ。猪塚健太くんはそのピュアっぷりで石田さんのハートをがっちり。
相方・井上さんの話もでてました。相変わらず口では嫌われ役と言ってますが、井上さんの支えがあるからこそ、石田さんが舞台に集中できるんじゃないかな(^O^)


石田さんは演歌の大御所(笑)水谷千重子さんからお花が届いていましたとさ。
演歌の大御所(笑)水谷千重子さんからお花

スピリチュアルな1日ポスター



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2012.06.11 Monday

[舞台] しあわせの支度

上野ストアハウスで舞台「しあわせの支度」を鑑賞。(本当は初日に行ったけれど、ネタバレがあるので公演後にブログアップ)
旅館を営む四月一日(わたぬき)一家は、母亡きあと9人の兄妹で力をあわせてがんばってきた。
今日は、東京の大学に通う亮介とはるかの二十歳の誕生日。四月一日(わたぬき)家では二十の誕生日に家族だけで「儀式」を行うのが決まり。ところが三女のはるかが家族に知らせず彼氏の高円寺を連れてきてしまう。

なんとか高円寺を遠ざけ、儀式を執り行おうとする兄弟たちだったが、はるかの妊娠騒ぎ、儀式の衝撃の真実、旅館の経営不振、三郎の離反など次から次と問題が襲いかかる。果たして四月一日(わたぬき)家の兄弟たちは家族の絆を取り戻すことができるのが…。

友人と家族の話していると「これってウチだけ?」という家ルールに気づくことありますよね。
「しあわせの支度」ではそんな四月一日(わたぬき)家の、ぶっ飛んだ家族ルールが物語の核になります。

・結婚するまでは1年間お試し期間として、結婚相手は四月一日(わたぬき)に一年間住み込むこと。
・二十歳の誕生日に「儀式」を行う。

家族のルールを尊守することで、家族を守ろうとする佐代子姉ちゃん。ルールを改正して家族を守ろうとする三郎。ルールに抵抗するはるか。みんなの意見がバラバラになった時、末っ子のさくらがみんなの絆を修復しようと頑張るところが健気だったなぁ。

あと、一郎、次郎、三郎兄ちゃんたちの妹ラブっぷりが好き。彼氏に対する邪険な扱いとか、妹に対する溺愛っぷりがいい。こんなお兄ちゃんいたらいいなぁ。(でも実際いたらウザいかもですが…)

確かに四月一日(わたぬき)家は普通の家族よりもぶっ飛んでいますが、観ているうちに自分の家族と、どこか重ね合わせてしまいます。わたしは末っ子だったから、さくらちゃんの行動や気持ちがなんとなくわかります。

それにしても内田譲さんのかっこ良さったらなかったですわ。「戦国★男士」の片倉小十郎から一転して、熱血漢だけど、ちょっとヘタレなな兄さん役。一郎兄さんに抱きしめられる末っ子がうらやましいと思ったのは、私だけではないはずだ…。

2013年に再演された「しあわせの支度」感想。パワーアップした四月一日一家に再会出来ました。→

内田讓さん出演の戦国アクションドラマ「戦国★男士」

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2012.04.19 Thursday

[舞台] 思い出すのはマリの事

スーパー・エキセントリック・シアター、ジェネレーションギャップ番外公演「思い出すのはマリの事」を観てきました。

もともと「戦国★男士」で真田幸村役をやっていた橋本淳さんがゲスト出演されるというので、予備知識もなく見に行きました。知っているのは、ざっくりとしたあらすじと、2人芝居ということだけ。
けど、これがものすごくよかった!男同士の友情と葛藤、情けなさ、切なさを、すごく丁寧に描いていて、観ているうちにこの世界に引きずり込まれて行きました。そして衝撃のクライマックスと、ラスト。
2人が映画館でお気に入りの「タクシードライバー」をみて、真似するところや、遊園地の観覧車での2人の会話が、壊れそうな2人の友情を示すようで切なく、染みました。
金城一紀の小説「映画篇」の「太陽がいっぱい」を思い出しました。男同士の友情は、バカで切なくて、愛おしいものですね。

[物語]
夏目とマキオ、2人は親友同士だったが、15歳の春、マキオが常連の映画館で「マリ」という美少女に恋をしたことから、ふたりの関係は徐々に崩れていってしまう。マキオはマリに近づくために、映画監督志望の夏目を誘い、マリを主役に自ら脚本を書いて映画を撮ることになるが、モテる夏目にはマリのことが好きだとなかなか言い出せない。
ある日マキオは、夏目とマリが付き合っている事実を知らされ、夏目の転校とともに彼らの友情も途絶えてしまう。
やがて年を経て2人は再会する。何度目かの再会の時、マキオは夏目からマリについて衝撃的な真実を知らされて…。

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橋本あっちゃんゲスト感想
・いまどきお笑い学校の学生でもやんない、小道具に頼りすぎキャラ。これだけ詰め込むと振り切れすぎてかえって面白かった。(黄色ジャンパー、ウエストポーチにぬいぐるみ、サングラス、ケーキ状の帽子の下にはモンスターインクのカチューシャ、半パンにストーンウォッシュ(?)レギンス、なぜか裸足という出で立ち。前髪だけスギちゃん風)
・独特なキャラで物語を引っ掻き回すんだけど、最後ちょっといいこと言うシーンが。そこはほんとかっこよかった。役者ってすげえ。
・舞台でちょっとお歌を披露目。でも歌が平坦て言われていじられる。確かに、某DVDでも音程おかしかったような…。
・ツイッターで感動したと言っていた「幕末太陽傳」のワンシーンを再現しようとするも、ちょいグダグタに…。
とにかく自由に物語を引っ掻き回していました。
・再登場の時は、裸足が寒かったのか、赤いブーツ(幸村役で使ってたやつ?)で登場
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