愛すべき、あほうたち [映画] のぼうの城

2014.04.13 Sunday

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    映画「のぼうの城」を観ました。
    なんというか、愛すべきあほうたちです。敵も味方も。のぼうさまはもちろん、彼に従い、圧倒的不利な状況で戦うことを決意する家臣や農民たちもあほうですが、それに応えて正々堂々、戦おうとする三成もまた、あほうといえるでしょう。

    そんな愛すべきあほうたちが、真剣に繰り広げる世紀の合戦、もう単純に、面白かったです。

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    壮大なスケール


    500対2万の軍勢の戦い、巨大な堤を使った水攻めなど、とにかくスケールの大きい映像に圧倒されます。よくもまあ、これほどの広さを水攻めにしようなんて思ったもんです。三成は。

    のぼうさま


    この映画は、のぼうさまを、野村萬斎さんが演じた時点で、成功しているって思いました。アホすぎず、かっこ良すぎず、子どものようなのぼうさまが萬斎にぴったりで。
    第一、クライマックスの田楽シーンは、踊りの基礎がない役者さんが演じてしまっては、説得力がなかったでしょうね。あれは、萬斎さんにしかできない演技だと思います。

    クセのある成田家家臣団


    丹波、和泉、靱負、成田家の個性的な家臣たち。武闘派で沈着なの佐藤浩市さんの丹波、直情的な和泉のぐっさん、若者らしい生意気さと真っ直ぐさを併せ持つ、成宮くんの靱負。みんなみんな、すばらしかったです。

    榮倉奈々ちゃんの甲斐姫もやんちゃで可愛らしかった。欲を言えば、もう少し強気でもいいくらい。
    のぼうさまと甲斐姫が、百姓たちを本丸に避難させるため、のぼうさまと一緒になって泥遊びに興じたり、手に手をとって土足で城の中へ入るとこは、ほっこりしたなあ。なにごともなければ、このふたり、いい夫婦になっただろうに…。゜・(*ノД`*)・゜・

    こちらもクセのある秀吉家臣団


    戦いに理想を追う石田三成と、苦労人の親友・大谷吉継。上地雄輔さんは明るいイメージがあるので、最初、三成役はどうかなあ、と思ってましたが、なかなか堂々としておりました。複雑な立場の吉継さんは、いろいろな役をこなせる山田孝之さんにぴったりですね。

    長束役の平岳大さん。舞台ピグマリオンもそうだったけれど、こういう、上から目線の尊大な物言いの役がすごく似合う。でもちょっと可愛げがあって、憎めないところがいい。(*´∀`*)


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    [映画] ONE PIECE FILM Z(ワンピース フィルム ゼット) 感想

    2014.02.19 Wednesday

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      ONE PIECEの最新映画、ONE PIECE FILM Z(ワンピース フィルム ゼット)、録画してたのをようやく消化。感想は…。良くも悪くも今までのワンピース映画では、ないな。

      ONE PIECE FILM Z(ワンピース フィルム ゼット)あらすじ


      海に漂流していた瀕死の男を助けた麦わら一味。実はその男はネオ海軍の総帥ゼットで、極端な正義を掲げ、海賊を狩り、海軍にも刃をむける存在。ゼットの前に敗れ、シャンクスの麦わら帽子を奪われたルフィは、ゼットとの決着をつけるべく、ある島に向かうが、そこにはゼットを追う黄猿率いる海軍精鋭も現れ…。

      今までのワンピースではない、映画


      前作「ワンピースフィルム ストロングワールド」は、冒険と困難と仲間の絆、派手なアクションの、ハラハラドキドキの展開、それに悪役・金獅子のシキがすごく魅力的で、大好きな映画でした。

      なので今回もそういった展開を期待していたのですが、確かに面白いのは面白いけど、これまでのワンピースっぽくないのが、ちょっと拍子抜けな気も…


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      ワンピースの黄金パターンをあえて崩したストーリー


      ただ、私の期待するワンピースではなかった。ワンピースといえば、島に行く→事件に巻き込まれる→すっごい悪がいる→死闘→なんとか勝って問題解決→宴会!

      という、愛すべきパターンがあるのですが、ONE PIECE FILM Z(ワンピース フィルム ゼット)はこの黄金パターンをあえて破って別の展開になっていきます。黄金率を破られた期待はずれ感と、こういう展開も面白いかなと思う気持ちと半々ですね。
      とはいえ、今までのワンピースにはない、面白いつくりにはなっています。

      でも、青キジ・クザンのその後の消息がわかったのは嬉しかったし、アルマーニエクスチェンジの衣装に身を包んだ麦わら一味もステキでしたし、一部劇画風の表現もあり、かっこいい映画に仕上がっています。

      外の人をいれると、ああなるほど、こうなるんだね、って感じ。


      今回、脚本が人気構成作家の鈴木おさむさんを招いてつくられたONE PIECE FILM Z。外の人がワンピースをつくると、ああ、こういう風になるんだねって感じ。最後までみると主役は麦わらのルフィ一味ではなく、敵対するネオ海軍の総裁ゼットだったことがわかります。

      ただ、私は金獅子のシキの方が魅力のある悪で、好きでした。ゼットはもと海軍なので、海軍の「正義」を、さらに歪めた思想のもとに戦い、目的を果たそうとするのですが、人が住んでいる島ごと破壊するのが、どうもしっくりこなかった。ラストシーンも、え?ああなっちゃうの?といささか拍子抜けな感じも。

      海楼石の武器も、なんかちょっと魅力にかけるというか。もう少し新しく、捻ったものはなかったのか…。
      海楼石の銃弾は加工が難しいっていうけど、それなら手錠もそんなに作れないだろうに…。

      声優は俳優でもあるだけど、その逆は…


      ワンピースほどの映画なら、何も外部から俳優を入れなくても十分やっていけると思うんだけどなあ。
      これほど声に違和感のあるキャラクターは久しぶりですよ…(^^;)


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      [映画] 小さいおうち 感想(少しネタバレ)

      2014.01.30 Thursday

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        中島京子さん原作、山田洋次監督映画『小さいおうち』を観てきました。原作のモダンな雰囲気がよく現れていた映画でした。

        「小さいおうち」あらすじ


        昭和初期の東京。山形から奉公に出たタキは、赤い屋根の小さなおうちで、美しい時子奥様のもとで働くことになる。モダンな家での奉公はタキにとって幸せな日だった。けれど、旦那様の部下である板倉が、家に来るようになり、奥様の様子が変わっていってしまった。タキの不安とともに、徐々に戦争の足音が、小さなおうちも近づいてくる…。

        昭和初期の小さいおうちの思い出と、老人となったトキと甥の健史の目線から語られる現代、両方が交錯して、物語の謎が徐々に解かれていきます。

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        小さいおうちの、懐かしくも切ない思い出



        文化住宅での、モダンな暮らし


        映画「小さいおうち」では、ほとんどが家の中の描写です。モダンな文化住宅、当時としては最先端の台所、お客様を迎える洋室、縁側、タキさんの女中部屋…。当時のモダン住宅の雰囲気が伝わってきます。

        小さいおうちに雰囲気の似た、小出邸に行ってきました(江戸東京たてもの園)→

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        女優さんたちの演技がすばらしい



        女優陣の素晴らしい演技


        松たか子さん、黒木華さんの演技は、本当にすばらしかったです。最初、松たか子さんの時子奥様は、どうかなあ?と思ったのですが、やっぱりすごいですね。美しくて無邪気で、それゆえ周りを巻き込むことがわからない、そして情熱的な奥様を演じてくださいました。

        タキ役の黒木華さん、すてきでした。最初は山形の言葉が恥ずかしくてあまり喋らなかったのに、時子奥様に仕えるうちに、しっかりものの可愛らしい女中さんに変化いきます。奥様への思いと彼女の秘密を知ることで、彼女はまた思い悩むことになるのですが、タキちゃんが立ち働く姿は手際がよくて、楚々として美しかったです。

        老人タキ役の倍賞千恵子さんはもちろんですが、ワンシーンだけでしたが、時子奥様の親友・睦子さんも、当時の「S」の女性っぽい雰囲気がでていました。


        恋愛描写にやや疑問



        板倉さんのキャラクターが…


        確かに吉岡さん演じるイタクラショージは、少年のように無垢で、母性本能をくすぐる存在ではあるけれども、時子奥様が家庭を壊しそうになるほど恋い焦がれるかなあ?
        最後は奥様だけじゃなく、タキさんにもハグしてるし。この人の立ち位置が今ひとつ微妙でした。

        ただ、松たか子さん演じる時子奥様がイタクラショージとの恋にのめり込んでいく熱情が、ひしひしと伝わってきました。そのおかげで恋愛シーンが成り立っていた気がします。いえ、決して吉岡さんの演技が悪いわけではないのですが…。

        秘められていない恋


        時子奥様と板倉さんの恋は、あまりにもおおっぴら過ぎる気がします。何人もの人たちに目撃され、意見されているのに、肝心の旦那様が気づかないことがあるかしら?

        貞操観念や人の目が厳しい昭和初期に、ここまでおおっぴらになれるとは思えないのですが…。

        原作「小さいおうち」感想→

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        手紙がつなく、切ない恋 [映画] 恋文日和

        2013.10.12 Saturday

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          ジョージ朝倉さん原作、手紙にまつわる恋愛オムニバス映画「恋文日和」。2004年につくられた映画なので、今、活躍している俳優さんたちの、少し若く、初々しい姿がみられました。

          物語は、原作マンガ「恋文日和」の「あたしをしらないキミへ」「雪に咲く花」「イカルスの恋人たち」の3つのエピソードの間に、映画オリジナルの「便せん日和」というストーリーが挟まれます。


          あたしをしらないキミへ


          ある日、屋上で手紙を拾った文子は、それが全身刺青だらけの増村からだと知り、返事を出してみると、増村からの返事が届く。自分のことを知らない増村を相手に奇妙な文通を続けていくうちに、どんどん増村のことを知りたくなる文子だったけれど…

          弓削さんがもう、増村そのもの!ドレッドに全身刺青、眼光鋭い増村役がピッタリ。一見無表情にみえるのだけど、ちょっとした目の動きとかで感情がすごく伝わる役者さんだなあ。真木よう子がちょい役で登場しているのは、いまなら考えられない豪華キャスティング。


          雪に咲く花


          あたし もうすぐ 消えちゃうけど 憶えてて」という、奇妙な手紙をもらった陽司。どうやらクラスメイトの宮下かららしいのだが、宮下にはさまざまな悪いうわさがあり…

          傷ついて消えそうな女の子を、必死で支える陽司役の田中圭さんがすてきでした。女の子はかわいかったし、映像にはあっている感じだけど、ちょっと演技ヘタ。


          イカルスの恋人たち


          病気で死んだ兄の荷物を漁っていた健二は、恋人に届けてほしいといメッセージの書かれたビデオレターをみつける。兄の恋人らしい中国人の玉音(ゆーりん)から聞かされる兄の思い出は、生真面目で自分を否定していた兄の姿とは、全くかけ離れたものだった…。

          玉山鉄二、塚本高史という豪華ダブルキャスト。玉山鉄二さんが、生真面目だけど恋人の前では感情をはじけ飛ばす兄役、塚本高史さんはちょっとひねくれた弟役が似合ってました。


          便せん日和


          レターセット専門店の店員、美子は、同じ店で働く主任に片思い中。何度も手紙を出そうとするが、主任には毎週金曜日にレターセットを買いに来るあこがれの女性がいて…。

          中越典子さんと大倉孝二さんの大人のラブストーリー。話自体はちょっとじれったくていいのだけど、話と関係ない映像表現が挟まれて見にくかったり、話ももう一つ、山場が欲しかった。本当は3つの物語をリンクさせてほしかったのだけど。


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          懐かしの80年代 [映画]ねらわれた学園

          2013.10.02 Wednesday

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            薬師丸ひろ子主演の映画「ねらわれた学園」眉村卓の名作SFを大林宣彦監督が映画化したもの。

            もうなにがすごいって、80年代の学園生活の様子ですね。教科書をベルトに挟んでいたり、ローラースケートやオーバーオールなど、懐かしい80年代の風景がひろがるのですよ。

            薬師丸ひろ子はどこまでも可憐で可愛らしいのです。セーラー服姿や、お家での着物姿など、まさに薬師丸ひろ子のための映画といっても過言ではありません。この頃の薬師丸ひろ子は純情可憐で美しかったなあ。いや、今でもお美しいのですが…。
            相手役の高柳良一さんはその後、角川映画「時をかける少女」などに出演され、そのごニッポン放送の社員になられたそう。

            それにしても、「星の魔王子」役の峰岸徹さん、星の魔王子って…(;´Д`) なんですか、これは!実写版鉄腕アトムなみのクオリティ。敵役の高見沢みちるも、レオタードにマントという、すっごいいでたちです。SF描写も今見るともう、恐ろしい低クオリティなんですわ。
            (興味がある方は「星の魔王子」で画像検索をしてみてください…、すごいの出てきます。)

            80年代のノスタルジイな映像と、薬師丸ひろ子の可憐さ、そして今ではコメディとも思えるSF描写は一見の価値ありだと思います。

            しょこたんのお父さん、中川勝彦さんががちょい役で出演しているのも懐かしい。あとはビジュアリストの手塚真さんが瓶底メガネの優等生役ででていたり、なんと劇団ひとりが子役としてでているとの情報も。


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            80年代 SFジュブナイル映画「時をかける少女」→

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            [映画]東京オリンピック 市川 昆

            2013.09.08 Sunday

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              2020年、東京オリンピック開催が決まりましたね。石原都知事の時代からの宿願であった東京オリンピック。

              前回のオリンピック誘致活動の際に、東京MX-TVでオリンピック映画特集がありました。1964年に開催された東京オリンピックの記録映画「東京オリンピック」は、「東京オリンピック」は犬神家の一族などを撮った巨匠・市川昆監督がつくったオリンピックの記録映画です。

              選手たちの表情やオリンピックの裏方さんたちの様子、陰影の美しさ、音楽のすばらしさなど、報道ではなく芸術品としての美しい映像でした。
              また昔の東京の様子にノスタルジックを感じたり。

              オリンピック当時、自転車ロードレースが行われた八王子にはまだ藁ぶき屋根の家が残っているんですね。今ではあまりみられない髭のりっぱなおじいちゃんや、着物にかっぽう着のおばあちゃんの姿が時代を感じます。

              今のオリンピックやスポーツの報道は、「情報」としての部分が強く、映像より言葉での説明が多いように感じますが、「東京オリンピック」の映画は、なによりも圧倒的な映像で見る者の心をぐっとつかんでしまう迫力がありました。またこんなオリンピック映画をつくればいいのに…と思うのですが、きっとめちゃくちゃお金がかかるんでしょうね。


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              ベルリンオリンピックの記録映画「民族の祭典」「美の祭典」→




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              映像と花、綾野剛のセクシーさに酔う。[映画]シャニダールの花

              2013.07.23 Tuesday

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                綾野剛・黒木華出演の映画「シャニダールの花」を鑑賞。
                女性の胸元に咲く「シャニダールの花」は新薬開発に効果があり、花の生育は宿主の女性の精神状態に左右されるため、花を宿した女性は、花が満開になるまで十分なケアが受けられる施設ですごす。

                植物学者の大瀧は、施設に赴任してきたセラピストの美月響子と出会い、共に花の提供者へのケアと花の管理を行なっていく。響子は、提供者ひとりひとりの気持ちに寄り添いながらケアを行ううち、「花」とはなんなのか、その答えを求めようとする。

                大瀧はそんな響子のひたむきさに惹かれ、二人は愛しあうようになる。けれど、花の提供者が切除手術後、次々に謎の死をとげ、大瀧は「花」が想像以上に彼女たちの心体に影響を与えているのではと考えるが、ある日、愛する響子の胸にも花の蕾が咲きはじめる。それを知った大瀧は…。

                結局「花」とはなんなのか、1度見ただけではわかりませんでした。ストーリーも極力、説明が省かれているため、わかりづらい点はあるのですが、映像と役者さんの演技は見る価値はあります。

                綾野剛さんのセクシーさは、筆舌に尽くしがたく、背中を丸めて落ち込んでいるシーンや、口を抑えて嗚咽混じりに泣くシーンはファンではない私でもちょっとキュンとしてしまいます。綾野剛さんは泣き顔がまた、すてきなんです。

                相手役の黒木華さんは「飛龍伝」や「舟を編む」とは全く違った、儚げな中にも凛とした強さを持つ女性・響子を演じていました。メイクも最小限(だと思う)で、ぱっとした華やかさはないのですが、佇まいやしぐさひとつひとつが美しい女優さんです。

                このポスターの美しいことといったら。このラブシーンだけでも見る価値があります。花にのめり込んで、不安定になっている響子を、大瀧が不器用ながらも距離を縮めて触れ合おうとするシーン、とても切なくてきれいでした。

                シャニダールの花・ポスター

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                シャニダールの花 予告編


                JUGEMテーマ:綾野剛

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                [映画] 陰陽師II

                2013.05.09 Thursday

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                  録画しておいた「陰陽師II」を鑑賞。10年前の映画のせいか、ちょっと今の映画と違いますね。そういえばあの頃はやたらとワイヤーアクションが流行っていたような気がする。この映画もワイヤーアクション満載でした。
                  ストーリーはわかりやすく出雲勢力(アマテラスとかスサノオとか)VS大和朝廷(晴明)とのバトルを中心に家族の絆であったり、悲しい別れであったりがからんできます。

                  ただ、ちょっとひっかかったのは、アマテラスは出雲じゃなくて大和側ではないのかしら?アマテラスの子孫のニニギノミコトは皇統直系じゃなかったっけ?まあでも、難しく考えなくても楽しめる映画です。

                  野村萬斎さんは相変わらずの迫力です。この人くらいでしょね。平安時代の公達(きんだち)衣装でアクションできるの。今回はアマノウズメを演じて女装も披露しましたが、妖艶で美しかったです。

                  それと驚いたのは、当時少年だった市原隼人さんでしょうか。今では骨太なイケメン俳優さんですが、この頃の市原くんは幼さの残る少年で、まだセリフはつたないものの、あどけなくて可愛らしかったです。深キョンは10年たっても全く美貌が変わらないのにびっくり。

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                  [映画]舟を編む

                  2013.04.30 Tuesday

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                    映画「舟を編む」を見ました。よかった!原作ファンも満足の出来でした。細部にまでこだわった映像の世界と、役者さんの演技もすばらしかった。

                    「舟を編む」は「大渡海」という辞書編纂に関わる人々の、13年間のドラマと、主人公・馬締の成長が描かれています。

                    馬締(まじめ)さんは最初、思ったことをうまく口にすることができないのですが、辞書づくりに関わるうちに、少しずつ言葉を選び抜いて、懸命に伝えようとするんです。
                    その言葉たちは、多少堅苦しいのだけれど、そこにはうそやおべんちゃらは無いのです。だから、かぐやも西岡も、馬締さんのことが好きなっていったのでしょうね。

                    原作「舟を編む」感想→

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                    丹念に作りこまれた「舟を編む」の世界


                    私は原作ありきで映画を観たのですが、面白かったです。
                    オリジナリティを出そうとして、原作を無駄に改変するドラマが横行するなかで、映画の「舟を編む」は、原作を深く深く掘り下げ、理解したうえで、映像としての新しい表現を生み出していたと思いました。

                    馬締さんが、かぐやさんに恋をして、用例採取カードにかぐやさんのことを書き込むところなんて、原作に書かれてもおかしくない表現でしたし(^^)、馬締の下宿のレトロな感じとか、用例採取の様子とか、原作のイメージが細部にわたって映像の中に作りこまれていました。

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                    役者さんたちの演技がすばらしい


                    松田龍平さんは、この映画でアカデミー賞とるんじやないかってくらい名演だったと思う。馬締という不器用で口下手でまっすぐな人間の存在感と、成長の様子がすばらしい。実際に神保町をさがしたら、馬締さんがいそうな気がする。それくらい役を降ろすというか、なりきっていた。

                    宮崎あおいさんはさすがの存在感。板前の時の凛とした佇まいがすばらしい。ただ12年後の設定で全く老けていなかったが。

                    オダギリジョーさんの西岡役、チャラいけれど実は情に篤いところとか、いつの間にか馬締さんを信頼してゆくところとか。いろんな引き出し持ってる俳優さんだなあ。恋人役の池脇千鶴さんも、派手なんだけど、よく気のつく女性を好演してました。

                    舞台「飛龍伝」以来、大好きな女優の黒木華さんもかわいかったわあ。最初は現代的な女子って感じだったのが、どんどん辞書編集部になじんでいく様子がよかったです。

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                    ピアノの旋律がうつくしく、映画の印象にぴったりでした。

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                    現代に蘇った、サイボーグたちの「戦い」は… [映画] 009 RE:CYBORG

                    2012.11.27 Tuesday

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                      攻殻機動隊S.A.C.シリーズ、精霊の守り人の神山健治監督の「009 RE:CYBORG」を観てきました。神山監督ファンとしてはやはり「聖地」であるバルト9で観なきゃだろ!と思い、009の制作発表が行われた新宿バルト9へ。観に行った時はエヴァが公開されたばかりで、エヴァ一色でしたが…(´・ω・`)ガッカリ…

                      「完全な悪」のいない現代の、絶対的な正義とは…?


                      さて、現代に蘇った、サイボーグたちの「戦い」を描いた009 RE:CYBORG
                      今まで観てきた「サイボーグ009」でのサイボーグ戦士たちの敵は、ブラックゴーストという武器商人や宇宙人、さらには人間を作った「神」など、人を超越した存在でしたが、今回は「神」との対峙というテーマではありますが、戦いは主に人間、それも国家の思惑に左右される人間との戦いとなりました。
                      敵となった彼らも、自国の利益を守るという視点からみれば「完全な悪」ではありません。

                      「完全な悪」を相手にできないサイボーグ戦士たちは、今まで守ってきた「絶対的な正義」が現代に通用しないことを知り、迷走していきます。002と007は祖国の諜報機関に、004は教官、008は考古学者と、個々での活動を余儀なくされている。006張々湖に至っては、レストランチェーンで巨万の富を築いたものの、ギルモア博士と訴訟で争ったりとΣ(´゚д゚`)、現代は正義の戦士にとって厳しい時代であるようです。

                      しかし、世界各国の高層タワーを狙った多発テロが頻発し、世界が再び危機に陥った時、サイボーグ戦士たちに招集がかかります。メンバー最強のサイボーグ戦士、009島村ジョーは記憶を封印されて東京に。封印されている間、ジョーは「彼の声」なるものを聞き、それが自らの正義と信じて爆破テロを決行しようとしていた。
                      果たして、サイボーグ戦士たちは再び集結し、世界の危機を救うことができるのか…。


                      人の視点を奪うのではなく、補完する3D


                      いやー、カッコ良かった!3D映像自体は目立つものではないんですが、002の空飛ぶシーンとか、004がマシンガンぶっ飛ばすところや、003の検索シーンなんか美しいんです。特に加速装置を使用した時の009の戦闘シーンがすごくかっこ良くて、009が実際に観ている、感じている目線を体感すると、きっとこんな感じなのだろうな。

                      3Dというと「アバター」のようにどーんと迫るってきて視線を奪う感じが主流ですが、神山アニメの3Dは観ている側に視点に寄り添ってそれを強調・補完する感じがします。だから、見ていて疲れないし、より自然なんでしょうね。


                      現代に蘇ったサイボーグ戦士たちのビジュアル


                      神山版サイボーグ戦士たち、ビジュアルもかっこよかった!006張々湖でさえ、サモ・ハン・キンポーなみにかっこよくなっていたし、005ジェロニモは、現実にレスラーにいそうな外見です。(001を抱っこしているところが可愛かった(*´∀`*))

                      そして、003フランソワーズがすっげえセクシー!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー ジョーに対しても、自分からアプローチしてきます。小さい頃、漫画で2人のラブシーンを読んでドキドキしたものですが、今回のラブシーン、大人の私でもドキドキですよ。よく考えたらフランソワーズはフランス人。RE:CYBORG版の方がフランス人らしいかもしれません。漫画版のフランソワーズはどっちかっつうと大和撫子っぽかったからな〜。

                      009 RE:CYBORG
                      009 RE:CYBORG
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