「古代中国文明―長江文明と黄河文明の起源を求めて」

2010.08.11 Wednesday

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    誕生!中国文明展」から古代中国関連本を読んでみたくなりました。「古代中国文明―長江文明と黄河文明の起源を求めて」は、発掘された器物の写真が多くて読みやすく、パラパラめくっているだけでも楽しいです。

    それにしても、古代中国ってなんて個性的で面白いんでしょう。

    青銅器には饕餮紋といわれる文様がびっしりと描かれ、祭器の形もまた独特。そして特に、四川・三星堆から出土された品々はかなり奇天烈です。
    口が裂け、目が飛び出てる、昔の特撮にでてきそうな仮面や
    歯がむき出しで悪魔のような角(?)を持つ像など、古代の人はいったいどんな感覚でこれらの物をつくったのか、見れば見るほど彼らの世界観はわけわかりません。(^^;)

    また中国の「山海経」という書物には足の生えた魚やお腹に穴のあいた人、顔が3つある人が出てきたりするので、古代中国の人たちはこういった奇抜な想像力を持っていたのでしょうね。
    もしくは、奇妙な生き物や人々は当時は存在していた…とか?


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    誕生!中国文明展→
    「山海経」→
    「中国帝王図」→

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    「おちくぼ姫」 田辺 聖子

    2010.07.13 Tuesday

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      「おちくぼ姫」というお話は、平安時代、継母にいじめられていた姫君を見染めた貴公子が救い出して幸せになるという、まさに「日本版シンデレラ」のような物語。

      古典と言っても、作者の田辺聖子さんが現代風に解説・アレンジを加えてくださっているので前知識なくても楽しめます。

      「源氏物語」は超がつくほどの上流貴族ですが、「おちくぼ姫」のお話にでてくるのはやや中流の貴族たちなので、そのせいか喜怒哀楽が激しいし、けっこうお下品な表現とかもでてきます。

      それがちょっと人間らしくて笑ってしまったり。人間のやってることなんて千年前も今もあんまり変わらない。

      でも主人公である姫君はどこまでも美しくて人を恨んだりしません。その分お付きの女房の阿漕や夫になる少将たちが姫に代わっていじめていた北の方(継母)をいじめ返すところが痛快でした。

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      「薔薇の雨」→
      「孤独な夜のココア」→
      「ほどらいの恋」→
      「芋たこなんきん」→
      「ジョゼと虎と魚たち」→

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      「乙女の日本史」 堀江 宏樹 滝乃 みわこ

      2010.04.06 Tuesday

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        歴史はおじさんだけのものじゃない。歴女ブームにのって女子のための歴史本「乙女の日本史」ができました。

        乙女の視点からの日本史は今まで堅苦しく、固定観念の強かった「おじさん歴史」を、ロマンチックな歴史ドラマとして紹介されています。でもそれは決して突飛な発想ではなく、史実をきちんと把握した上で、現代的に解釈を行っています。

        ●肉食女子と草食男子の国


        古事記の時代から今でいう草食男子、肉食女子は存在してようで、確かに乙女目線でみるとイザナギや聖武天皇も草食男子なのです。

        聖武天皇は実際に残った書物を見るとかなり女文字で、奥さんの光明皇后はガッツりとした男文字なので、昔から草食男子は存在したのでしょう。

        ●戦国武将


        歴女に人気の戦国武将もかなりページを割いて書かれています。実際のイケメン度の検証や男色に関する記述も。でもエ○的なものではなく、当時の風習や精神性を検証した、いたって真面目な男色論。誤解されやすい歴史をきちんと伝えてくれるのはいいですね。

        ●歴史の常識をくつがえすのは乙女目線


        今まで歴史はおじさん主観によりまもり伝えられてきましたが案外乙女目線の方が歴史の的を得ているような気がします。

        いままで士農工商で身分制度で不自由な社会と思われていた江戸時代は男女の仲かなりオープンで、庶民はほとんど共働きカップルだったのだそう。それでもあまり自由恋愛はできなかったので、心中にあこがれたり、貴重な「恋」を売る花魁がアイドルのような存在だったのです。

        ところが、自由と言われた明治は、以外にも男尊女卑の時代だったというのは驚きでした。確かに当時は女性参政権もなかったし、明治の自由は一部の男性だけが享受できたものなのでしょうね。

        歴史に登場する女性たちに敬意を表し、熱く生きた男性たちに熱い思いを抱く。これこそが新しい歴史観なのかもしれません。
        こういうのを読むと、ほんとうに女でよかったと思う。
        固定観念にこりかたまったオジサンたちにはきっと到達できない部分だと思うから。

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        「中国帝王図」 田中 芳樹 井上 祐美子 狩野 あざみ 赤坂 好美 皇 名月

        2010.02.25 Thursday

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          中国歴代の王や皇帝たちを詳細な文章と美しいイラストで紹介する「中国帝王図
          文章は田中芳樹さんを筆頭に中国歴史小説の作家たちが、帝王たちの生涯と活躍を書き、中国を舞台にした著作も多い皇名月さんが、美しく緻密なイラストで帝王たちを描いてくれています。

          神話の時代の王から、清朝最後の皇帝まで、その範囲は数千年に及びます。三国志で有名な曹操・孫権・劉備のほか、日本人にあまりなじみのない時代まで、あらゆる時代の帝王を紹介しています。

          しかし、どんなに名君と言われた王でも、疑心にかられて功臣を粛清したり、長い治世の間にはいろいろと問題点が出てきてしまうことが多い。そして、それが後々王朝を悪い方へ向かう原因になってしまったりするのです。この本を読んでいく公明正大に国を納めるのは限りなく不可能に近いことなのだと感じました。

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          ○中国歴史もの
          ・文字を発明したとされる殷の王武丁の冒険譚
          「沈黙の王」→
          ・古代中国を舞台にした恋愛短編
          「玉人」→

          「かの子繚乱」 瀬戸内 晴美

          2009.12.15 Tuesday

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            初めて岡本かの子さんのことを知ったのは、「文學ト云フ事」という深夜番組でした。そこでは毎回、ひとつの文学作品を取り上げてドラマ仕立ての予告編として見せてくれるもので、そこでみたのが岡本かの子さんの「老妓抄」だったのです。老妓と若い男と老妓の養女、3人の微妙な関係性を描いた作品がとても印象的でした。

            その後、かの子さんという人はあの岡本太郎の母親で、激烈で破天荒な生涯を送った人だということを知りました。

            裕福な家庭のお嬢様で、わがまま放題に育ったかの子さん。夏の秘書に訪れた土地で後の夫、岡本一平さんと出会い、結婚。

            やがて太郎さんが生まれますが、夫の家との不和や一平さんの放蕩などで精神を病み、仏教に救いを求め、仏教研究家として名を成す反面、恋人を夫と共住みさせるなど、ちょっと常人とは異なる感覚の持ち主なんですが、夫の一平さんや息子の太郎さんは、そんなかの子さんを童女のように慈しんでおられたそうです。


            作者の寂聴(執筆当時は晴美)さんが、かの子さんの恋人の一人に取材に行ったところ、その方も「自分の人生の中でも楽しい時間だった」と語ったとか。小説家の吉屋信子さんも電車で偶然かの子さんに話しかけられた時、その目がらんらんと輝いていたのが印象的だったとかたっています。


            かの子さんのまばゆいばかりの個性は、人を惹きつけて離さなかったのでしょうね。そしてそれは息子の太郎さんにも受け継がれていったのでしょう。

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            「老妓抄」→

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            「序の舞」 宮尾 登美子

            2009.10.27 Tuesday

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              女流画家の壮絶な人生を描いた宮尾 登美子さんの「序の舞」、ようやく読み終わりました。

              明治時代は文明開化といわれていますが、女性には暗黒の時代でした。そんな中、男中心の絵画の世界へ飛び込んだ主人公・津也は少女の頃から人並みはずれて精進を重ね、徐々に才能を現してきたものの、男社会で歯をくいしばっているうちに生活の寄る辺として、また早くに亡くなった父親の面影を求め、妻子ある師匠の松渓と情を交わしてしまいます。

              その後、師の子を身ごもってしまいますが、師匠からは掌を返され(まったく男ってやつは…( -д-)ノ)自分一人でそだてる決心をし、絵の道でも女の人生でも過酷な道を歩んでいきます。
              そんな津也を支えてくれたのは、女手一つで葉茶屋を営みながら育ててくれた母・勢以の存在。普通の人生から外れて「嗤われる」ことを何より恐れる京都とという町で、父なし子を育てる決心をした津也をあたたかい言葉で支えてくれます。
              情熱的な津也の生きざまとは別に、勢以と津也の逆境に立ち向かう母子の深い愛情がすてきでした。

              「序の舞」のモデルは美人画の巨匠・上村松園画伯ですが、「序の舞」の主人公と松園画伯をイコールと考えるのは私は抵抗があります。
              昔読んだ雑誌で松園画伯のご子息、松篁画伯が「母親をモデルにした作品のため取材に協力したけれど、実際の母親像とかけ離れており、寂しい思いをした。」というようなインタビュー記事を読んだことがあり、確かに映画の「序の舞」はスキャンダルとエ○部分が誇張されていて、見ていてあまり気持ちのいいものではありませんでした。

              この小説「序の舞」も女流画家の愛と情念についての描写はすばらしいと思うんですが、画家としての松園画伯の姿が希薄で、ただの流されやすい女性としての印象が強いのがなんとも残念です。

              私も最初は「序の舞」の映画を見て興味本位で松園画伯の絵を見てみたのですが、絵の持つ美しさや迫力に、興味本位の印象は見事に吹っ飛びました。本当のところ、画家がどんな人生を送ったかは、その作品がすべてを語ってくれるのではないかと思うのです。

              そして、松園画伯の作品は己の色恋だけでは表現し切れない、もっと高尚なものだと思うのです。

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              序の舞 (中公文庫)

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              その後、上村松園画伯のエッセイ「青眉抄」を読みましたが、画業のことや母との思い出、日本女性の美について書かれた文は美しく、そこには情念よりも静かで、もっと厳しい画家としての思いが綴られています。

              奈良ホテルには松園画伯の絵が飾られています→
              JUGEMテーマ:絵画


              まんまことシリーズ「こいしり」 畠中 恵

              2009.08.02 Sunday

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                まんまこと」に続き、町名主のお気楽息子・麻之助のひょうひょうとした活躍を描いた続編「こいしり」。

                まんまことの背景


                江戸の町名主とは、奉行所に変わり町内のもめごとを裁定するお役目を持つ家柄。現代では民事関連の裁判所のようなものでしょうか。その町名主、高橋家の跡取り息子・麻之助は昔は生真面目な若者だったけれど、今ではすっかりお気楽な道楽ものになりさがってしまった。


                麻之助の婚礼


                そんな麻之助も今回とうとう嫁取りをすることになる。
                相手は友人の同心吉五郎の親戚にあたる武家の娘・お寿ず。

                しっかりものの嫁をもらってすこしはしゃんとするかと期待された麻之助だけれど、相変わらずお気楽な調子。
                とはいえ、町名主の家には、猫の貰い手探しや、無くしたお守りの持ち主を決めたり、生真面目な店主に遊び方を指南など、様々なもめごとが持ち込まれてきます。

                「こいしり」も「まんまこと」も、麻之助がうまいこと謎を解決する面白さと、麻之助の思いきれない思いが、ちらりと垣間見えるところが軸になっています。麻之助は親友・清十郎の義母、お由有をのことを心の隅で思い続けています。いろいろな事情で幼なじみでもあったお由有の、手をとることができなかった後悔とともに。

                麻之助の奥さん、お寿ずさんはどうやらそれに気が付いているらしいのですが、思いきれない思いの果てはいったいどうなるのでしょう。これはひと波乱ありそうな。。

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                まんまこと
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                ●まんまことシリーズ
                「まんまこと」
                「こいわすれ」
                「ときぐすり」
                「まったなし」

                JUGEMテーマ:時代小説


                レビューポータル「MONO-PORTAL」

                「これだけは知っておきたい三大宗教 (図解雑学)」

                2009.07.27 Monday

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                  牛くんの母さんの「聖☆おにいさんを10倍楽しく読む方法」を読んでから「聖☆おにいさん」に出てくるエピソードを知りたくなりました。
                  これだけは知っておきたい三大宗教 (図解雑学)」では、仏教、キリスト教、イスラム教の歴史と経緯がわかりやすい文章と、図で解説されています。

                  聖☆おにいさん2巻でブッダの散髪した長髪を、イエスが漁師のペトロにあげようとしているシーンがありましたが、実はヤコブさんもヨハネさんもアンデレさんも漁師だったんですね。それと、確かに弟子の名前が結構ぶってる(^^;)

                  その他にもカトリックとプロテスタントの違いや、神父と牧師の違い(牧師は結婚してもよいなど)や、仏教では大日如来、薬師如来像などは仏の教えを人格化したものなのだそうで、仮面ライダーがカスタム化したり、古いところでは愛の戦士レインボーマンの変化みたいなものなのかな。
                  それにしても、学校をでてからの勉強ってなんで楽しいんだろう。
                  この本を学生時代、試験用に読んでいたらきっとこんなに頭にはいらなかっただろうな。(^^;)

                  これだけは知っておきたい三大宗教 (図解雑学)
                  これだけは知っておきたい三大宗教 (図解雑学)




                  聖☆おにいさん 1 感想→
                  聖☆おにいさん 2 感想→
                  聖☆おにいさん 3 感想→

                  学生時代にキリスト教美術をちょっと習っていた関係で、いまだにステンドグラスや教会建築が好きです。宗教学って、哲学や歴史、美術などをいっぺんに学べる、総合的な学問なのかもしれません。
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                  「プリンセス・トヨトミ」 万城目 学

                  2009.07.12 Sunday

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                    関東出身の私には、関西地方は不思議で魅力的な憧れの土地です。
                    何が起きても不思議じゃない、関西にはそんな雰囲気を感じます。
                    そう、たとえば京都では茶きん絞りの「オニ」が闊歩し奈良では鹿が言葉をしゃべり、そして大阪には人知れず伝えられた「国」があったとしても…

                    大阪には豊臣家の末裔を守るため、ひそかに作られた「大阪国」というシステムが存在する。けれどその中心となる大阪国の「王女」自身は自分の出自を知ることはない。「王女」の存在が危うくなったとき、または大阪国が危機を迎えたときは、大阪に住む200万の男たちが立ち上がる。迎え撃つのは国の会計検査院。明治の昔の結ばれた条約によって大阪国に流れ行く国の補助金を不当とみなして追及してゆく。

                    最初、「会計検査院」というお堅い国の機関と、とある大阪の中学校での出来事がどう結びつくのか不思議だったのですが、見事に糸が繋がっていきました。まさか会計検査という極めて現実的な事柄が非現実的な「大阪国」に切り込んでいく様子や、大阪国が危機に瀕したときの発動の仕方が実に巧妙で面白かった。
                    ただ、私は女なので「男のみ」っていう大阪国のしくみにちょっと抵抗感があったり、お話のクライマックスがもっと盛り上がってもいいのになとは思いました。そこだけがちょっと残念。

                    登場人物はそれぞれ豊臣家にゆかりの人々の名前がつけられています。”プリンセス”である茶子は茶々(淀君)で苗字の「橋場」は「羽柴」、豊臣秀吉の旧姓。
                    茶子の性格「(自分が起こした事件が)後々どういうことを引き起こすかについて無自覚」っていうのも淀君っぽい。(^^;)
                    幼なじみの「大輔」は真田幸村の息子で最後まで豊臣家の一族につき従った人物。一方、会計監査院側は「松平」は徳川の旧姓で「鳥居」は鳥居強右衛門かな。だいぶ性格違うけれど…
                    「旭」は豊臣秀吉の妹で家康に嫁した女性。
                    徳川側にいながらも、もとは豊臣側という旭の立ち位置を考えると、「プリンセス・トヨトミ」での旭・ゲーンズブールの役割にぴったりな名前だと思います。

                    過去と現在をつなぐ細い糸が縒りあって「歴史」をつくるとするならば、万城目さんのたくみに紛れ込ませた感じがします。明らかに周りと毛色が異なるのに、違和感も確かにあるのに、「もしかしたらあったのかも」って思っちゃうんですよね。

                    プリンセス・トヨトミ
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                    映画「プリンセス・トヨトミ」の感想はこちら→

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                    「鹿男あをによし」→
                    「鴨川ホルモー」→
                    「ホルモー六景」→
                    「ザ・万歩計」→
                    「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」→
                    「ザ・万遊記」→
                    「偉大なる、しゅららぼん」→

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                    「ヨコハマ洋食文化事始め」

                    2009.06.27 Saturday

                    0
                      開港150周年の横浜は、常にあたらしい文化を取り入れてきた場所。その中でも「食」は富国強兵の政策と珍しモノ好きの日本人気質にあったのか、明治の世では様々な洋食文化が広まってゆきます。

                      ・洋酒事情


                      洋酒は比較的早く広まったようで、明治初頭にはビールやワイン・シャンパン等が出回り、中には粗悪なニセモノも多かったのだとか。洋酒であればなんでもいいともてはやされていたそうです。
                      特にビールは人気が高く「ビア酒」と呼ばれ、健康飲料だと宣伝されていたとか。明治時代の広告の誇大広告って…(^^;)それもバンカラで破天荒な明治時代ならではかも。この時代、ピストルも公然と売ってましたからね。

                      ・西洋料理のレシピ


                      仮名垣魯文の「西洋料理通」は英国料理のレシピを翻訳した初の本格的西洋料理レシピ。分量の単位さえ現代に置き換えればいまでも十分使えそうです。実際に「新編懐古的洋食事情2」という昔の洋食をテーマにした漫画では、「西洋料理通」を使って料理を作る場面があります。

                      昔の翻訳なのでポークソテーが「ホールク・コットレッツ」などど訳されていて、実際に作ってみないと何ができるかわからなかったようです。

                      実際に本の中で紹介されているりんごの焼き菓子は今でも十分つくれそう。このころはりんごを煮るのにレモンではなくゆずの皮をつかっています。こっちの方がおいしそう。レシピに書かれている「丁字」はクローブの和訳らしいです。

                      明治時代の洋食についての詳細な資料なので、この本を片手に「アイスクリン強し」や「新編懐古的洋食事情」などを読むと時代背景がわかりやすいかも。

                      ヨコハマ洋食文化事始め
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                      新編懐古的洋食事情 1 (YOU漫画文庫)
                      市川 ジュン
                      集英社
                      売り上げランキング: 194,850




                      ・こちらは戦後まもなくのレシピ集。サッカリン、ズルチンなど、いまではよくわからない材料が使われています。「中原淳一の幸せな食卓」
                      明治時代の洋食事情「懐古的洋食事情1」
                      明治青春菓子小説「アイスクリン強し」
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